第1部 日本における連続生産実装へのブループリント/日本が抱える課題と世界最先端の動向
(2018年12月14日 12:30~14:45)
地球的規模の気候変動により、大規模生産設備を抱えることは常にリスクと隣り合わせである。なた、製薬業界では従来のメガドラッグは開発されにくく、多品種少量化の傾向が進んでいる。これらの課題解決に向け、必要な時に必要な量を効率的に製造する連続フロー生産システムの実装が望まれている。本セミナーでは「連続生産社会実装」の具現化と世界最先端の取組みを紹介する。
- はじめに
- 日本の製造業が直面する様々な課題と日本だけに訪れた好機!?
- 日本が新興国に対抗するためのコストダウン目標は?
- 連続化が進まない医薬品製造
- そもそも連続生産とは?
- バッチ生産と連続生産の違い/FDAエンジニヤリングからの定義
- バッチ生産と連続生産のメリット・デメリット
- バッチ/連続のデシジョンポイント
- 世界最先端の連続生産プロセス開発の実際
- 連続生産におけるプロセスのあり方
- 均一系反応 (Homogenous reaction) の連続化
- 不均一系反応 (Heterogenous reaction) の連続化
- 周辺技術 (Manufacturing Environment) の連続化
- 連続生産導入に対する世界の動向と技術的、経営的課題
- Battle Field Medicine/End to Endは世界標準となるのか?
- 欧米の医薬品製造連続化の動向
- 米Make-it Programと欧One Flow Projectの目指すところ
- おわりに
第2部 医薬品・原薬製造プロセスにおけるフロー合成技術でのスケールアップ実用化とGMPレベルでの生産の考え方
(2018年12月14日 15:00~16:30)
医薬品原薬合成におけるフロー合成技術の活用について本講座で述べる。GMPレベルで実施されている連続生産の事例を紹介するとともに,連続生産に対するPMDAの考え方も解説する。また,コンテナファクトリーの概念と実用化,コストに対するインパクトに関しても演者の考え方を紹介したい。フロー合成は実験の自動化に重要な技術である。フロー合成を用いた反応条件の最適化に関しても言及する。
- 医薬品原薬合成におけるフロー合成の活用
- 連続生産に対するPMDAの考え方
- フロー合成による連続生産へのチャレンジ
- 危険反応・特殊反応に対する部分的な適用
- マルチパーパスのコンテナファクトリーの導入
- コストに対するインパクト
- フロー合成技術による化学反応のスケールアップ
- フロー合成技術を使った反応条件の自動検索法
- AIを活用した合成ルート・反応条件の自動検索へのチャレンジ
- フロー合成を取り巻く最新動向
- 国内の動向
- 世界の動き
- まとめ