本セミナーでは、触覚フィードバック技術について基礎から解説し、ディスプレイ、スマホ、車載コックピット、医療機器に向けた開発事例について詳解いたします。
(2018年12月5日 10:00〜11:30)
超音波を用いて何も身に着けていない皮膚に触覚を提示する空中ハプティクスの技術は、様々な分野で注目され始めている。本講座では、空中ハプティクスの原理から技術の現状、応用可能な分野と現時点での課題までを解説する。
(2018年12月5日 12:10〜13:40)
人間は外界からの情報を得るために、視覚、聴覚、触覚といった五感を有効に活用しています。しかしながら現在、計算機によって再現、提示が可能なものは、視覚と聴覚に限られています。我々は、形状記憶合金の微細ワイヤをアレイ状に配置した触覚提示ディスプレイの研究を進めています。各素子の微小振動パターンを利用して、触覚の幻覚であるファントムセンセーションや仮現運動を生起させることにより、様々な触感覚の提示が可能となります。また本形状記憶合金ワイヤは、微小変位や振動のセンサとしても利用でき、触覚のセンシングとディスプレイが同時に可能という利点があります。 本講演では、ディスプレイの構成から様々な触覚感覚の提示と評価、更に触覚提示技術の将来展望を紹介します。
(2018年12月5日 13:50〜15:20)
ヒトの触知覚メカニズムは未だ明らかにされていない。ヒトは皮膚を通じて触覚を得るが、ざらざら、つるつるといった感覚を得るまでには、機械受容器や神経、脳内処理に加え、運動や皮膚も関与し、複雑である。本講座では、機械受容器の特性といった基本的に事項から、皮膚や運動の特性について解説し、さらに錯触や技術開発事例を紹介し、触知覚メカニズムの解明や活用に向けた一視点を提供する。
(2018年12月5日 15:30〜17:00)
触覚の中でも皮膚感覚に的を絞ってその提示方法について解説します。あわせて、残されている課題について指摘します。