第1部 世界各国に見るパワートレインの電動化動向と日本企業の取るべき戦略
(2018年12月11日 10:30〜12:00)
100年に一度とまでいわれる自動車業界において、パワートレイン電動化は急進的な普及論から批判的な議論まで、多様で極端な議論がなされている。過去の電動化の動きとの違いを踏まえ、どのような電動化の普及のドライバが存在するのか。それにより、現在のプレイヤーや産業構造がどのような影響を受けるのか。
本講座では、アーサー・D・リトルによる主要メーカーの技術戦略/経営戦略支援でのグローバル知見をベースに、政策~技術開発への広範な影響を、社会背景・技術進化の双方の目線から議論する。
- パワートレイン電動化の過去の歴史
- 電動化を促進する世界各国の社会要請
- 普及を後押しする各国の規制
- TCOでのEV優位性のポテンシャル
- 各国の電動車潜在ユーザー
- 電動化を支える技術革新
- 電動パワートレインの主要技術の展望
- バッテリー技術進歩でコスト・容量の問題は解決するか
- EV市場拡大を踏まえた各国完成車・部品メーカーの動向
- 完成車メーカーの観点から見た普及シナリオ
- 電動化促進による自動車部品産業の変化
- 自動車部品産業の目指す方向性
第2部 車載用パワーエレクトロニクスの技術動向と今後の方向性
(2018年12月11日 13:00〜17:00)
パワーエレクトロニクスは、産業機器・家電・鉄道等、幅広い分野で利用され、エネルギー問題や環境問題に大きく貢献してきました。そして今、パワエレ技術は、EV、HEVはいうに及ばず、エンジン駆動の自動車においてもパワステをはじめとした様々な補機等にも使われ、自動車用パワーエレクトロニクスという特定分野を示す言葉も使われるようになってきました。自動車用パワーエレクトロニクスの使われ方を見てゆくと、自動車では、既存のパワエレ技術と異なる視点で開発されているように思われます。
本講座では、駆動用モータなどの主機の技術だけでなく、充電器、電動パワステ、電動エアコンなどをはじめとする自動車用パワエレ技術の動向、今後の課題について、幅広く解説いたします。この機会にぜひご参加ください。
- パワーエレクトロニクスの概要
- パワーエレクトロニクスとは
- スイッチングによる電力変換
- インダクタンスとキャパシタンスの働き
- EV・HVのパワートレーン
- EV・HVの構成
- 各種のHV
- 最新のEV,HEVにみるパワーエレクトロニクステム
- 自動車用パワーエレクトロニクスの技術
- 自動車パワエレとは
- 自動車の接地環境
- EV,HEV用インバータの技術
- PCUとECU
- インバータの制御
- PCUへの適用技術
- モータ制御の技術
- トルク制御
- インバータによるモータ制御
- DCDCコンバータと充電装置
- DCDCコンバータの重要性
- 昇圧コンバータと双方向コンバータ
- 充電回路の技術
- パワーエレクトロニクスの冷却
- 損失
- 放熱設計
- PCUの冷却技術
- 自動車用パワーエレクトロニクスの今後の動向と将来の展望
- 48Vシステム
- 自動運転
- パワーデバイス