規制物質の使用禁止やSVHCの情報伝達などを求める法規制が世界中に広がっています。顧客企業は法規制を遵守するため、遵法能力を備えている仕入先企業とだけ取引するようになりました。このため取引を増やしたい仕入先企業では、遵法判断に必要な調査や管理ができる担当者を育成することが急務となっています。
本講座では担当者が効率的に実務をこなせるように、規制の最新動向、情報検索のコツ、管理のポイント、仕入先や調達品の調査、含有情報の整備、調査依頼への回答、サプライチェーン標準ツールの仕組みと操作方法などについて、初級者にも理解できるようわかりやすく解説します。さらに参加者には情報収集や自己研鑽などに活用できる参考ホームページ集 (2018年12月版) も提供します。
- 担当者の基本情報 (その1) ~なぜ規制は急速に進んでいるのか~
- 環境汚染は予防が原則
- 大量化学物質の長期ばく露は初めての経験
- 子どもの健康障害が増加している
- がんの研究が進むにつれ、発がん物質が少しずつ明らかになっている
- 担当者の基本情報 (その2) ~世界に広がる化学物質規制~
- WSSD2020年目標、SAICM、持続可能な開発目標 (SDGs)
- RoHS指令の背景、規制物質追加等のOfficial Journal
- REACH規則の仕組み、制限物質、SVHC、罰則
- RoHS指令違反/REACH規則違反の事例、公開サイト情報
- 担当者の基本情報 (その3) ~アジアの規制拡大、情報検索のヒント集~
- アジアの規制、アジアに日本型管理手法を展開する支援事業
- インターネットから特定サイト/類似サイト等の情報やJIS規格を探し出す
- 規制に対応する企業活動 (その1) ~企業に求められる新たな対応~
- 規制に対応した製品しか売れない、取引・シェアを増やすには
- 商談に格差あり、広がる環境経営、人材育成、外部講習会
- 規制に対応する企業活動 (その2) ~新しい製品含有化学物質管理の仕組み~
- 管理のJIS Z 7201制定、管理の業務イメージ、管理組織
- 管理活動は全員参加、内部コミュニケーション、管理者の育成
- 仕組みの改善、内部監査、マネージメントレビューのコツ
- 管理基準と調査依頼、供給者管理状況調査、情報整備と調査回答
- 法令遵守の徹底、保証書・不使用証明書などの例、調査のコツ
- 供給者の調査項目例、リスクレベル・処置の例、各社の取り組み事例
- 製品化学物質データベースの整備、情報提供の例、情報整備や情報提供の標準化
- 新情報伝達スキーム (chemSHERPA)
- 情報伝達スキームの課題、検討、ビジョン
- 基本要件、成形品の“エリア”規定、責任ある情報伝達
- 管理対象基準、成分情報伝達の閾値、4つの構成要素
- ツールの特徴、画面構成と入力項目、ツールの実行環境
- chemSHERPA利用ルール、管理体制の構築と参考資料
- 想定される移行のための作業、2001年〜2020年の経緯
- chemSHERPA – CI操作説明
- ツールの入手と起動、新データ (基本情報、成分情報) を作成する
- 作成済みchemSHERPA – CIの流用、MSDSplusをchemSHERPAに変換する
- 依頼データの作成~依頼確認・回答作成~承認データの作成
- 帳票出力、表示言語の切り替え、状況等の確認
- chemSHERPA – AI操作説明
- ツールの入手と起動、新データ (基本情報、成分情報、遵法判断情報) を作成する
- 作成済みchemSHERPA – AIの流用、JAMP AIS/JGPSSIをchemSHERPAに変換する
- 複合化対象ファイルを選択、使用量や員数を入力して複合化を実行する
- 依頼データの作成~依頼確認・回答作成~承認データの作成
- 帳票出力、表示言語の切り替え、状況等の確認
- 管理や情報伝達の共通化、書式の使い分け、支援体制、担当者の負荷の軽減
- リスクとコストの最小化を目指すサプライチェーン
- 上司と部下は委託と受託の関係、委託と受託のサプライチェーン
- 実務者の業務例、サプライチェーン情報提供イメージ、情報提供とお客様満足
- お互いに助け合う、大切な中小企業の支援、取引の円滑化
- その他最新情報の提供