多くの技術者は、学生時代に「乾燥」について学ぶ時間がほんのわずかであるか、あるいは学ぶ機会が全然ないまま卒業します。しかし、工業、農業、 林業、水産業など多くの分野で「乾燥操作」が必要とされています。したがって、多くの技術者は、独学で「乾燥」に向き合わなくてはなりません。用語解説から伝導伝熱・対流伝熱・放射 (輻射) 伝熱に関する基礎知識から実務への流れを学びます。
第1部 乾燥操作の基礎 (10:00〜11:40)
- 乾燥とは、何か (乾燥の必要性)
- 乾燥は水分の蒸発・昇華現象
- 乾燥は、なぜ必要か
- 乾燥に必要な熱エネルギーの与え
- 乾燥操作の種類
- 乾燥は、どのように進むか ≪乾燥の基礎≫
- 乾燥による重量と温度の変化乾燥に関する用語説明
- 含水率の表し方 – 乾き基準含水率と湿り基準含水率
- 定率 (恒率) 乾燥期間と減率乾燥期間
- 乾燥特性曲線
- 限界含水率と平衡含水率 – 温度と湿度の影響
- 定率 (恒率) 乾燥速度は外的要素で決まる
- 湿り材料内の水分移動
- 湿った物質は、なぜ乾くか (湿度の話)
- 湿度とは何か – 湿度の表し方
- 空気に含まれる水蒸気量には限界がある
- 飽和水蒸気圧の求め方
- 絶対湿度と相対 (関係) 湿度
- 湿球温度
- 露点
第2部 乾燥機の設計・操作のポイント (12:20〜14:00)
- 湿り空気の性質 (湿度図表の話)
- 湿り空気の諸性質
- 湿度図表の描き方と読み方
- 等湿球温度線と断熱冷却線
- 湿度図表を使って湿球温度と露点を読みとる
- 湿球温度を計算で求める
- 露点を計算で求める
- 湿った物質をはやく乾かすには (乾燥速度の話)
- 予熱期間 – 湿球温度に達するまで
- 定率 (恒率) 乾燥速度をはやくする方法
- 熱風の風速を上げて乾燥をはやめる
- 熱風の温度を上げて乾燥をはやめる
- 材料の表面積を大きくして乾燥をはやめる
- はやく乾かすと 限界含水率が大きくなる
- 乾燥の事例と乾燥機の選び方 (乾燥機の話)
- 乾燥機の種類と選定方法
- 固有形状材料の乾燥
- 液状・スラリー状材料の乾燥
- 粉粒状材料の乾燥
- シート・塗装・塗布物の乾燥
- 熱に弱い材料の乾燥
- 特殊な乾燥方法
第3部 乾燥機の設計計算 (14:10〜15:50)
- 乾燥に必要な熱量と流入する熱量 (熱収支の話)
- 回分式乾燥に必要な熱量
- 連続式乾燥に必要な熱量
- 回分式乾燥で材料に流入する熱量
- 連続式乾燥で材料に流入する熱量
- 伝導伝熱乾燥機の性能評価
- 熱風 (対流伝熱) 乾燥機の性能評価
- 乾燥機の簡易設計 (簡易設計の話)
- 回分式乾燥機の簡易設計
- 連続式伝導伝熱乾燥機の簡易設計
- 連続式熱風 (対流伝熱) 乾燥機の簡易設計
- 乾燥機の詳細設計 (詳細設計の話)
- 回分式乾燥機の詳細設計
- 連続式伝導伝熱乾燥機の詳細設計
- 連続式熱風 (対流伝熱) 乾燥機の詳細設計
- 連続式熱風乾燥機のスケールアップと省エネ化 (スケールアップの話)
- 湿り材料の処理量を増やす
- 熱風の流量を増やす
- 熱風の温度を上げる