本セミナーでは、医薬品包装の世界のトレンドをふまえ、今後望まれる包装設計のあり方や具体的な応用法までを解説いたします。
海外で新しい包装技術の開発が続いている。国内は人口減少傾向で包装産業の伸びは横ばいであるが、海外では包装産業は平均して3%くらいは伸びている。開発途上国への包装技術移転も早くなった。日本は多くの優れた包装技術を保有しているが、それ以上に最近は世界で新しい包装技術が開発され実用化されている。 包装は人々が生活している限り必要なものであり、社会のインフラ、人々のライフスタイルが変化すると包装も変化している。2004年から世界各国で包装の指導・交流や、interpack, Pack Expo, scanpack, アジア・南米の展示会査察、各国での講演を行い数多くの知見・知遇を得た。 今回は、Sustainable packagingをベースに、包装材料面でbio-based polymer, 再生可能原材料の代表としてナノセルロースの実用化、環境対応の面で水性インキ、水性接着剤など脱有機溶剤の動き、加工工程面で小ロット印刷対応としてラベル、紙器、容器、軟包装におけるデジタル印刷の伸び、最新の加工技術として超音波シール技術、超音波微細加工技術、印刷による表面加工技術、食品保存技術として高圧処理による食品保存技術、パルス殺菌による食品加工技術、EB照射滅菌法、レトルトと電磁波の組み合わせ殺菌、食品充填包装技術の動き、医薬品分野では、チャイルドレジスタント、偽造防止技術 (食品、その他の製品にも展開される) 、PTPの動き、開発の進め方、日本と欧州の違い、欧州に学ぶ進め方、EU規制 などについて、製品サンプルなど実例を挙げて説明し、これらの技術を単なる知識としてではなく、各社の包装にどのように具体的に活用し利益を上げるかを考察する。