PIC/S,EU-GMPによるGMP査察で重点的にチェックされる管理項目やシステムについて、如何にグローバル対応レベルの状態を作り上げていくかの実践事例とポイント、またドキュメント・チェックでは、どこを掘り下げて診ればよいかなどを『PIC/S サイトマスターファイル作成についての医薬品製造業者向け説明覚書 1January 2011』と『 PIC/S覚書「原薬の査察」』での解説と実際事例をもとに、詳細に解説致します。
今後、PIC/S加盟国の行政当局による査察に対応するためのGMPレベルを醸成することは、海外展開 (原薬の輸出など) に於ける必要十分条件と考えられます。
これからのグローバルスタンダードと成り得る、PIC/S、EU-GMPが要求するSite Master Fileの作成とその対応などPQSを成す品質マネジメントシステムとサブシステムを中心に、その要件について解説します。
- 品質に関するICHガイドラインの動向について
- cGMPs, EU-GMP, ICH Q7,Q9,Q10, 改正GMP省令を照らし合わせる
- 品質システム (QS) プログラム (サブシステム) の定義
- 現在の品質システム (QS) をグローバル基準と照らし合わせる
- PIC/S覚書「原薬の査察」の要点について
- 原薬に関する基礎情報 (PQRとSite Master File)
- 内部監査 (自己点検) ~品質マネジメントシステムとして~
- 建物及び設備 (一般、水)
- 原材料管理
- 製造及び工程内管理
- 原薬及び中間体の包装及び識別表示
- 保管及び出荷
- バリデーション
- 原材料等の不合格及び再使用
- PIC/S サイトマスターファイルの作成についての医薬品製造業者向け説明覚書
- (January 2011) の要点について
- はじめに
- 目的
- 適用範囲
- SMFの目次 (使用する書式については付属書を参照)
- 改訂履歴
- SMFの目次と内容について
- 企業についての一般情報
- 企業と連絡を取るための情報
- 当該製造所の行政当局により認可された医薬品製造活動
- 当該製造所で行われている他の製造活動
- 企業の品質マネージメントシステム
- 当該企業のQMSの記述
- 最終製品の出荷手順
- 供給業者及び委託業者のマネジメント
- 品質リスクマネジメント (QRM)
- 製品品質レビュー (PQR)
- 職員
- 施設及び機器
- 施設
- 機器
- 文書化
- 製造
- 品質管理 (QC)
- 配送、苦情処理、製品欠陥及び回収
- 自己点検