EVが伸びるのか? 内燃機関が生き延びるのか? 近未来の自動車用動力源とは?

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1883年にカールベンツが世界初の3輪ガソリン車を開発、その後1900年代にヘンリーフォードが自動車の大量生産を開始し、近代モビリティー産業が確立した。現在、自動車産業はまさに130年に一度の大変革に迫られている。ユーザは自動車の保有から利用する方向にシフトし、自動車メーカは自動車を製造するのみならず、モビリティーサービス (MasS:Mobility as a service) を提供する方向への転換も必要になってきた。  本セミナーでは大きく2つに分け、1つは今後自動車メーカが規制・顧客ニーズ双方の要求を満足するための技術開発はどうあるべきか、内燃機関をどういう形で残していくか、技術的観点から電動化 (HV,PHV,EV,FCV) の優先順位はどうあるべきかについて解説し、2050年にむけたロードマップを提示する。2つ目はCASE (コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化) に関して、今後コネクティッドとシェアリングを普及させることの重要性と、一方で電動化と自動運転については今の進め方では非常に危うく、現状の重点課題と今後何を検討すべきか解説していく。

  1. 第1章 次世代車のロードマップ
    1. 自動車を取り巻く環境と次世代車の技術完成度
      1. 取り環境と対応技術の俯瞰
      2. 次世代車の大分類と個々の課題と対応技術
        • エンジン車+マイルドハイブリッドシステム
        • HV
        • PHV
        • EV
        • FCV
      3. 次世代車のコスト/航続距離/重量/コスト比較とそれぞれの展開難易度
      4. 今後の次世代車展開に向けた考え方
    2. 環境課題への対応
      1. 温暖化ガス (CO2) 排出削減への対応
        • IPCC 5次レポート
        • COP21パリ協定
      2. 世界のCO2排出量と産業セクターごとの排出量
      3. 道路交通セクターにおけるCO2排出規制動向
      4. 道路交通セクターにおける排出ガス規制動向 (米国加州ZEV,中国NEV規制等)
    3. 脱石油に向けた自動車のエネルギー対応
      1. 自動車のエネルギー多様化
      2. 各種エネルギー毎のWell to Wheel (油田からタイヤまで) 総CO2
      3. 脱石油化に向けたバイオ燃料、水素燃料転換への動き
      4. EVとHVでのWell to Wheel比較 (発電に使用するエネルギー形態の影響)
    4. 将来の自動車の販売台数、保有車の予測によるCO2総排出量の見積もり
      1. 世界の自動車の販売台数予測 (~2050年)
      2. 世界の自動車の保有台数予測 (~2050年)
      3. 世界の自動車からの総CO2排出量予測と必要な規制強化
    5. 自動車の先進技術の俯瞰とエンジン車の改良技術
      1. 車両改良技術の俯瞰
        • パワートレーン
        • エネルギーソース
        • ボディー・シャシー
        • 自動運転
        • コネクティッド
      2. エンジン改良技術とその動向 2030年までに熱効率改善 (10ポイント) と全エンジンマイルドハイブリッドシステム採用
      3. 熱効率向上の方向性と達成手段
      4. 燃焼方式
        • 超リーンバーン
        • 高圧縮ガソリンエンジン
        • 低圧縮ディーゼルエンジン
      5. システム
        • 高膨張化
        • 可変圧縮比
        • 可変気筒等
        • 次世代点火システム
      6. ヒートマネージメント
        • 断熱
        • エンジン内熱輸送
        • 排熱回収 等
      7. 天然ガス、バイオ燃料、水素燃料への対応技術
    6. 将来の次世代車両比率
      1. 2040年新車販売台数上振れのケースでの予測
      2. エンジン車と次世代車比率の推移
      3. ZEV,NEV規制の台数インパクト
      4. 軽量化
      5. 各種改良に伴う石油消費量低減見積もりとエンジン車のバイオ、水素燃料転換比率
      6. 2040年新車販売台数下振れのケースでの予測
  2. 第2章 CASEへの対応
    1. 自動車業界の大きなパラダイムシフト
      1. 概要とCASEについて
      2. コネクティッドの展開
      3. 自動運転にむけた技術アプローチと交通・道路環境整備の重要性と将来導入予測
      4. シェアードの概要と新車販売台数影響
      5. 電動化に向けた市場予測
      6. CASEの具体例
    2. 将来の交通システム
      1. 移動距離、車両サイズに応じた将来モビリティーの棲み分け
      2. 将来のスマートシティーも実現
  3. 第3章 まとめ

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