本セミナーでは、LCD (液晶ディスプレイ) や有機EL等の先行するディスプレイ技術、QLED (量子ドットLED) やGaNナノコラム発光デバイス等次世代ディスプレイ技術等との比較をしながら、また自発光型ディスプレイ開発の変遷をなぞりながら、マイクロLEDの開発動向と今後の展望を解説いたします。
マイクロLEDが、OLEDに代わる民生用の次世代ディスプレイ用自発光型光源として注目されている。OLEDは輝度および耐湿性等で問題があり、大型画面や屋外使用の面で限界が指摘されている。このため、これら課題を解決すべくマイクロLEDに関心が集まってきた。ただし、マイクロLEDの製品化には実用面およびコスト面で高い障壁があるとされている。また、実用化検討と学究的研究が入り混じり、開発目的等が整理されずに技術発表が行われている。 本講では、マイクロLEDの基礎から開発状況、技術課題、既存技術転用の可能性などの対策技術に関して分かりやすく説明する。また、背景にある業界事情や、過去の自発光ディスプレイ開発の経緯・結果、競合技術および今後の展望についても概要を述べる。