本セミナーでは、騒音の原理から防音材の軽量化技術まで、自動車室内の静粛性を向上するための遮音・吸音対策を詳しく解説いたします。
(2018年11月6日 10:00〜11:30)
騒音・振動対策は自動車の品質、質感の向上に寄与してきました。静粛性の向上をしてきただけではなく、各時代の要請 (出力向上、運動性能向上、排ガス規制、リサイクル、衝突安全性の向上、材料の使用規制、CO2排出削減など) との両立をはかりながら進化してきています。静粛性能に、防音材や、これらの機能を含む内装も一翼を担っており、時代の要請に応えながら質感向上に貢献してきました。電気自動車の将来の広がりや自動運転に注目が集まるなど、自動車業界を取り巻く環境はさらに変化していきそうです。環境の変化に今後も対応していく必要があります。これらの状況を現状認識し、防音対策を考えていきます。
(2018年11月6日 12:10〜13:40)
自動車防音材の歴史、効果の説明から現在要望が多い軽量化の方法について、例を挙げ説明します。
(2018年11月6日 13:50〜15:20)
自動車業界の大きなパラダイムシフト (EV化、自動運転) に伴い、自動車の商品価値における音響性能 (静粛性) の重要性は以前にも増して高まっています。その流れの中で、新規参入を含めた多くの企業が防音材の開発に取り組んでいますが、防音材の高性能化には、その基本となる吸音・遮音のメカニズムを十分理解することが欠かせません。本講座では、吸音・遮音の基礎から不織布の吸音メカニズムを紹介いたしますので、その中から新製品開発につながるヒントをつかんでいただければ幸いです。
(2018年11月6日 15:30〜17:00)
振動・騒音技術の世界は感覚と異なった現象も多くあり、しっかりとした基礎知識を持たないと設計指針を誤ってしまいます。間違いやすい振動・騒音現象の例をあげながら理論的考察をします。また、解析ソフトを使うとどんな問題でも簡単に解けてしまうように思われがちですが、現象を理解し、ソフトの内容を良く理解して数値シミュレーションを行なわないと間違った答えを出してしまいます。本講座では振動騒音の基礎的な説明を行った後に、それらを応用して実際に自動車の開発段階で使われた代表的な対策事例を紹介します。さらに時間が許せば市販ソフトの無料お試し版を使った振動シミュレーションのデモも行いますので後日ソフトをダウンロードして振動現象の理解に活用して下さい。