触感、質感の認知メカニズムとその評価技術

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本セミナーでは、官能評価の基礎から解説し、測定結果のバラつきを抑えつつ製品に反映する「感性」の評価手法について詳解いたします。

日時

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プログラム

第1部 感覚間 (視覚・聴覚・触覚) 相互作用の考え方と評価への応用

(2018年11月8日 10:30〜12:00)

  1. 感覚間相互作用とは
  2. 視聴覚相互作用
    1. 視覚優位の相互作用
    2. 聴覚優位の相互作用
  3. 視触覚相互作用
    1. 視覚優位の相互作用
    2. 触覚優位の相互作用
  4. 聴覚と触覚の相互作用
  5. 感覚間相互作用のメカニズム
    1. 感覚間相互作用のモデル
    2. 判断バイアスによるものか、感覚の変化か

第2部 物理量から具体的触感、抽象的触感の推定

~「ざらざら/ふわふわ」から「好き/嫌い」まで~

(2018年11月8日 12:45〜14:15)

 触感を物理データから推定し、工学的に利用するには我々が持つセンサの特性を正しく理解する必要があります。生理学的な知見からその特性を工学的に理解して、どのように利用するべきかを解説します。また、数ある触感用語を如何に整理すべきかも説明します。

  1. 触感とは?
    1. 触感の定義
    2. 触感の重要性
  2. ヒト指の構造と機械受容器
    1. ヒト指の構造
    2. 機械受容器の種類と特性
    3. センサとしての機械受容器の工学的理解
  3. 触感表現の整理
    1. 触感を表現する用語
    2. 触感知覚構造の階層的理解
  4. 物理量からの触感の推定 (具体的事例を通して)
    1. 官能評価と結果の整理
    2. 触感測定システム
    3. 機械受容器の発火状態の推定法
    4. 触感推定の結果
  5. まとめ

第3部 質感とその魅力の認知メカニズムと製品開発への応用

(2018年11月8日 14:30〜16:00)

 人間の感性や欲求にまつわる技術の開発においては、最終的なユーザーである人間の心理や精神の科学的理解が必須である。優れた感性技術は常に人間の感覚器や脳の特性に適合しているものである。本講演では、人間の視覚システムが網膜に与えられた映像からどのように表面の質感を知覚し、その価値 – 心地よさや気持ち悪さ – を判断しているか、を豊富なデモや錯視を交えて紹介する。

  1. 人間の視覚情報処理
    1. 視覚システムの基本構成
    2. 脳科学と心理学: 理解したいのは何か
  2. 質感認知の情報処理
    1. 質感の光学と逆光学
    2. 現実世界の認知とヒューリスティクス
    3. 画像統計量の利用とその限界
    4. 質感知覚と材質認知
  3. 質感の情動的評価
    1. 表面情報のアフォーダンス
    2. 表面の情動的価値を決める画像統計量
    3. 画像統計量を利用した質感価値の制御
    4. 潜在的情動処理経

会場

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141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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