第1部 身体的追体験システムによる超臨場感とテレエクスペリエンス
(2018年10月24日 10:00~11:30)
本講演では、バーチャルリアリティの新しい方向の1つとして、超臨場感の考えに基づく追体験の技術について紹介するとともに、遠隔の現実を体験する技術について述べる。
- はじめに: 近年の状況
- バーチャルリアリティ技術: その特徴と発展の歴史
- 追体験: 過去の体験を振り返る方法について
- 身体的追体験のための五感提示システム: 感覚提示の手法について
- 実現例: 旅行の追体験,世界記録の追体験
- 超臨場感のインタフェース形式: 新しい体験合成のまとめ
- 遠隔地のリアルタイム体験: テレプレゼンス,テレイグジスタンスについて
- テレエクスペリエンス:リアルタイム遠隔視覚体験の新しい手法
- おわりに: バーチャルリアリティ技術の展望
第2部 VR空間において柔らかい物体の感触を提示するためのソフトウェア技術
(2018年10月24日 12:10〜13:40)
柔らかい物体の感触を提供するVRコンテンツ開発のための要素技術を紹介します。
CEDEC、東京ゲームショウで展示されたナマコや、ニコニコ超会議で展示された排泄ケアVRでも使用した力覚提示ソフトウェアの実装をわかりやすく解説します。
- 力覚提示のためのソフトウェア技術 (ハプティックレンダリング) の概要
- 3D Systems Touch を例としたハプティックデバイスの制御方法
- 力覚提示の安定性と安定化手法
- 柔軟物体の実時間物理シミュレーション手法の種類と特徴
- 物理シミュレーションにおける時間積分と安定性
- 接触判定と接触応答の計算法
- マルチコアCPUやGPUによる並列化の実装
- 開発事例1脳外科手術シミュレータ
- 開発事例2力覚インタラクションが可能なVRナマコ
- 開発事例3触覚体験!うんこツンツン~排泄ケアへの挑戦~
第3部 全身型振動触覚提示と目的特化型実体指向力触覚提示の取り組み
(2018年10月24日 13:50〜15:20)
VRの普及が始まった現在、多くの人が次なるターゲットとして力触覚提示に着目しています。力触覚提示に関する研究開発の本筋は、ものを掴んで移動させたり、触ってなぞるなどの動作に関することですが、本講座では、手指以外への触覚提示や、従来比較的扱われてこなかった、剥がす、壊す、勢いよく叩くなど、 一風変わった力触覚体験の再現を目指す試みについて紹介します。
- 力触覚とVR:見るだけではない、確かに感じる体験へ
- 力触覚インタフェースの分類
- 力触覚提示における汎用性と表現力のトレードオフ
- 全身型触覚刺激インタフェースの開発
- 身体性を活かした情報提示のためのシステム構築
- 刺激手法の開発と適用例
- 目的に特化した力触覚インタフェースの開発
- 剥離感提示システムの構築
- 破壊感提示システムの構築
- 餅つきVRシステムの構築
第4部 触覚フィードバック技術」と連携したVR活用事例の紹介
(2018年10月24日 15:30〜17:00)
本講座では、現役でシステム構築に携わる立場から捉えた、最先端技術に対する、お客様の期待と理解について、生の声をお届けしたいと考えています。魅力的な技術が、次々と生み出されている中で、現場はその技術をどの様に捉え、考え、実際にお客様へ提案しているのかということを知っていただけることが、本講座のゴールと考えています。
- NEC ソリューションイノベータのVR 事業への取り組みのご紹介
- これまでのお客様と実際のVR 事例
- NEC ソリューションイノベータのオリジナル技術のご紹介
- NEC ソリューションイノベータの力覚フィードバックデバイスへの取り組み
- 現在のデバイス動向
- 様々な活用事例
- NEC ソリューションイノベータの取り組みのご紹介