本セミナーでは、晶析技術について基礎から解説し、バッチ晶析と連続晶析での装置条件、閉塞などの予測されるトラブルの予防法と対応法について解説いたします。
(2018年10月24日 10:00〜12:00)
結晶製造は、経験と試行錯誤を基本に行われてきた。即ち、原因としての晶析操作と結果としての製品結晶の間で善し悪しが判断され、最適操作が決められてきた。しかし、晶析操作の影響は先ず溶液の構造に現れる。その溶液から結晶核が 形成される。結晶核形成が結晶多形や結晶粒子径分布などの重要な結晶特性を左右する。すなわち、溶液の構造が出現する結晶の特性に繋がるのである。従って、制御すべきは溶液の構造である。ここでは、溶液の構造に注目した結晶核形成と晶析操作について述べる。
(2018年10月24日 12:40〜14:00)
晶析方式には冷却、濃縮、反応、貧溶媒などいくつかの方式があり、それぞれどのような原理で晶析操作が行われるか、その特徴がどんなものかを説明します。そしてこれらの方式に適した装置をどのように選択すればよいかなどについて解説します。
(2018年10月24日 14:10〜15:30)
晶析装置のスケールアップの手法について、バッチ晶析の場合と連続晶析の場合に分けてそれぞれのポイントを解説します。また晶析装置におけるトラブル事例とその対策について解説します。
(2018年10月24日 15:40〜17:00)
粉末Ⅹ線回折法における基本的な技術についての解説、および晶析で問題となる結晶粒径解析法、定性分析法、定量分析法について解説する。特に、Ⅹ線回折法が他の測定法と比べて有利な点について述べる。