プラスチックフィルムの表面処理・改質と接着性の改善・評価技術

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最近では高分子材料が単独で用いられることは少なくなっていて、異なった高分子同士の積層、繊維や金属等との複合材料化などが行われている。また、塗料のコーティングなども頻繁に行われている。これを達成するためには、無論接着剤も必要なことが多いが、高分子自身の表面改質が必須の条件である。  本セミナーでは多岐にわたる表面処理について演者の経験を基に解説する。

  1. 表面と接着
    1. 接着の機構
      1. 分子間力
        • 水素結合力
        • ファンデアワールス力
        • ファンデアワールス力による接着技術
      2. 化学結合力
        • シランカップリング剤処理
        • イソシアネート処理
        • エポキシ処理
    2. 接着の条件
    3. 接着への影響因子
      1. 表面脆弱層
      2. 鋼板の表面
      3. 表面洗浄
    4. ぬれと接着
      1. Youngの接触角
      2. Zisman プロット
      3. 臨界接触角
    5. 官能基と接着力
      1. 官能基の種類
      2. 官能基のでき易さ
      3. 接着力に関する官能基の序列
    6. 表面粗さ
      1. 表面粗さの定義
      2. 観察法
      3. 凹凸効果
      4. 施錠効果
  2. 表面処理法の基本
    1. 表面処理と接触角
    2. コロナ処理
      1. 処理の状況
      2. 処理雰囲気効果 – 湿度
      3. 処理雰囲気効果 – ガス
    3. 低圧プラズマ処理
    4. 大気圧プラズマ処理
    5. 火炎処理
      1. 処理の実際
      2. イトロ処理
    6. シランカップリング剤処理
      1. 処理法の実際
      2. 濃度効果
      3. 処理の例
    7. グラフト化
      1. ラジカル生成
      2. グラフト化の実例
    8. 新手法によるポリオレフィンの接着
    9. 表面処理に伴う分子構造変化
      1. 水酸基、カルボニル基、カルボキシル基
      2. アミノ基
      3. 経時変化
  3. 表面処理状態の確認
    1. X線光電子分光法 (XPSまたはESCA)
      1. XPSの原理
      2. 装置と測定条件
      3. スペクトルの実例
      4. スペクトル解析 – 波形分離法
      5. スペクトル解析 – 化学修飾法
      6. 官能基の定量分析
    2. 赤外分析法
      1. 原理と全反射赤外法 (ATR)
      2. 赤外法のメリット・デメリット
    3. TOF – SIMSによる表面分析
    4. 原子間力顕微鏡 (AFM) による表面粗さ測定
    5. 和周波発生分光法 (SFG)
  4. 表面処理の実例
    1. ポリエチレンのラミネートフィルム作製
    2. ポリプロピレンへの塗料の接着性改善

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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