確実に成果を生むための適切な実験ノートの取り方と使い方

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

本セミナーでは、実験の考え方や実験データの解析、記録の仕方、まとめ方について、特に実験ノートに代表される“記録“に重点を置いて解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

研究開発においては、適切な実験方法を考えることはもちろん、適切なデータ解析や現代では知財化、権利化が必須であり、そのためには記録が重要となることは言うまでもない。加えて、チームや社内における情報共有、開発本人の思考のためにも記録は必要不可欠である。また近年は様々な機器類の発達で実験データを得ることが容易になってきている反面、無計画に実験を行ってデータを積み重ね、日々増えていくデータに溺れてしまっている状況が生まれている。目的に合わせて実験を計画してデータを取得して解析し、それらを記録、まとめるといった様々なことを正しく行なわなければならない。  しかし、残念ながら大部分の企業、開発現場ではこういった実験の考え方や、実験結果の解析、記録の残し方、実験のノートの書き方などの実験実務に関する教育はほとんど行われていない。そのため、各自が我流の方法に頼っており、人員間、部署間でのレベルのバラつき、共有性の欠如といった問題、そして、最悪の場合権利化におけるevidenceと成りえないような状況まで生まれている。  本セミナー、講習会では、このような状況を打開して、確実に結果を成果へと昇華させる、より効率的な開発を実現するために必要となる、実験の考え方、実験データの解析から、記録、そして、まとめ方を、基本から様々なケース、対象について、特に実験ノートに代表される記録に重点を置いて詳細に解説する。

  1. イントロダクション
    1. 実験とは何か
    2. 開発とは何か
  2. 実験の考え方
    1. 計画の考え方
    2. シナリオメイク
    3. 時間の重要性
    4. リソースマネジメント
    5. 実験条件の考え方
    6. 実験計画法の意味
  3. 実験の基本、心得と実験ノート
    1. 実験の基本プロセス
    2. 実験を始める前のポイント
    3. 実験中の心構え
    4. 実験終了後
    5. 実験が上手くいかない時
    6. 実験の絶対的タブー
    7. 実験ノートは誰の物?
  4. 実験ノート
    1. 実験ノートとは
    2. 実験ノートの役割
    3. 実験ノートに求められること
    4. 実験ノートに書くこと (項目)
    5. 実験前に書くこと
    6. 実験中に書くこと
    7. 実験後に書くこと
    8. 書き方のルール
    9. 実験ノート=実験の作業記録?
    10. 定性的情報、状態情報の記録
    11. データ・情報の整理、保存
    12. 電子データの保管
    13. 実験ノート・記録の使い方
    14. 修正・加筆・削除
    15. 付箋の使用
    16. 機器出力シート
    17. 写真の活用
    18. 参考資料
    19. ちょっとしたコツ
    20. 記録、証拠としての保全
    21. 実験シート
    22. 実験テーブル
    23. ページの使い方
    24. ノートの選択
    25. チェック
    26. データの保存
    27. データ解析
  5. 認知バイアス
    1. アウトライヤー
    2. 解析
    3. 解釈
    4. 相関解析の注意点
    5. データの伝え方
    6. 数字 (データ) の取り扱い
    7. 5大解析視点+1
    8. データと解析の記録
    9. 研究開発のための思考
  6. 計画と考察のための考え方
    1. 思考とは
    2. 思考のポイント
    3. ○○志向
    4. ○○視点
    5. 逆走型思考
    6. ロジックの条件
    7. メタフィールド思考
    8. 逆説的思考
    9. イメージ化
    10. 失敗からのリカバリー
    11. 認知バイアスの罠
    12. 目利き力
    13. ヒラメキの種
    14. イノベーションを生む発想と行動
  7. コミュニケーションと情報発信
    1. 結果は伝わってこそ成果になる
    2. コミュニケーションとは
    3. 技術者の報連相
    4. 伝聞と報告
    5. ミーティング
  8. 仮説思考による研究開発と問題解決
    1. 仮説が必要な理由
    2. 課題解決・研究開発とは
    3. 実験の本当の意味
    4. 実験を考えるとは
    5. 実験≠R&D
    6. 仮説の検証と実験
    7. 仮説の考え方
    8. 仮説の精度と確度
    9. 仮説の精度を決めるもの
    10. 結論の条件
    11. 仮説モデルの構築
    12. 仮説→課題設定→計画
    13. 仮説構築における認知バイアス
    14. 2種類の事実
  9. 今後の流れ
  10. まとめ
    1. 技術力のポテンシャル要素
    2. 4つの基本力
    3. 2種類の感
    4. 研究者の成功要素
    5. モチベーションの真理
    6. 情報の価値
    7. 知識と知恵
    8. 実験の神髄
    9. 研究開発フロー
  11. 質疑

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

受講料

複数名同時受講の割引特典について