実用分散系でのトラブル解決即戦講座

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

本セミナーでは、スラリーの基礎から具体的なトラブル事例とその対処法、最新の評価技術までを解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

近年、オートモーティブ材料として、リチウムイオン電池、燃料電池はもちろんのこと、車体軽量化のためのコンポジット材料やエレクトロニクスなど、多種多様な分散系に関係する材料開発が盛んに進められている。多くの製品は、いずれもスラリーやペーストを経由して製品が作られることが多いにも関わらず、高濃度のまま評価されていないことが多い。  本講では、分散性・分散安定性の定義など基礎的事項を簡単に説明したあと、実用プロセスで遭遇したトラブルに対してどのような解決法・解析法を採用すれば良いのか、について具体的な手法を紹介する。また、分散性で良く問題となる粒子の濡れ性について、ハンセン溶解度パラメータを用いて実験的にパラメータ化する手法についても紹介する。

  1. 実用分散系材料開発で良く遭遇するトラブル
    1. 製品の不具合は凝集粒子の混入が原因?何を評価すれば良いのでしょうか?
    2. 1次粒子と凝集粒子の評価 – スラリーの希釈と評価方法における注意点 -
    3. 分散性と分散安定性は評価法が違うのですか?
    4. ゼータ電位の測定値が大きかったのに粒子が沈降します。測定手順の間違い?
    5. 有機溶媒中でのゼータ電位の測定はどうすれば良いのですか?
    6. スラリーを塗布すると差があるのに粒度分布に差がありませんが、なぜですか?
    7. 懸濁液を静置しておくと差があるのに電気泳動速度やゼータ電位は同じです。なぜ?
    8. 分散性を濃厚系のまま薄めずに測定する方法はありますか?
    9. ペーストを調製した後、日にちが経つと粘度が上がるのですがなぜですか?
    10. 1.9の場合、薄めて粒子径を測るとほぼ同じでした。粘度に粒子径は関係しない?
    11. 上記トラブルや説明ができない理由のまとめ
  2. 分散性・分散安定性の直接評価法 – 高濃度スラリーを希釈せずに評価する必要性 -
    1. 遠心沈降分析法による評価 (スクリーニングおよび品質管理法として最適)
      1. 遠心沈降分析法の原理 – 古くて新しい遠心沈降分析法;蛋白から微粒子まで -
      2. 遠心沈降分析法を用いた分散性評価
        1. 分散安定性の見える化
        2. 沈降速度の評価
        3. ポットライフの見積りと実例
        4. 粒子圧密過程の評価と凝集粒子の検出法
    2. 超音波スペクトロスコピーによる評価 (原因究明に最適)
      1. 超音波スペクトロスコピーの原理 – 固体粒子から高分子、イオンまでが対象 -
      2. 超音波スペクトロスコピーを用いた分散性 (微粒子化過程) 評価と分散状態
      3. 濃厚分散系の粒度分布評価方法とその実用例の紹介
  3. 分散安定性の間接評価法としての粒子界面特性 (ゼータ電位) 評価方法
    1. 電気泳動光散乱 (ELS) 法による評価
      1. 電気泳動光散乱 (ELS) 法の原理
      2. 電気泳動光散乱 (ELS) 法を用いたゼータ電位評価
    2. 超音波スペクトロスコピーによる評価
      1. 超音波スペクトロスコピーの原理
      2. 超音波スペクトロスコピーを用いたゼータ電位評価
  4. 分散性の間接評価法としての粒子界面特性 (ハンセン溶解度パラメータ) 評価方法
    1. 遠心沈降分析法による評価
      1. 遠心沈降分析法の原理 – 古くて新しい遠心沈降分析法 – 復習を兼ねて
      2. 沈降挙動から評価する粒子の濡れ性およびHansen Dispersibility Parameter評価
    2. パルスNMR法による評価
      1. パルスNMR法の原理 – NMRで何を測って、何が分かるの? -
      2. パルスNMR法による粒子の濡れ性とHansen Dispersibility Parameter評価

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

受講料

複数名同時受講の割引特典について