第1部 ウェアラブルセンシング技術の基礎と、要素技術および応用動向
(2018年10月2日 10:30〜12:00)
日常における生体データを取得し、個々の人の状態を客観的に認識・評価する手法が着目されています。本講演では、近年の生体センシングの動向について述べ、センシングの対象と目的の観点から、ウェアラブルセンシング技術を中心とした生体センシング手法について、具体的な研究開発事例や活用例を示しながら説明します。
- 生体センシングのトレンドと技術
- 生体センシングの近年の動向
- 生体センシングの対象と要求ニーズ
- ウェアラブル生体センシングの要素技術
- 生体センシング手法 – 近年研究開発が進むセンシング手法の測定方式と技術
- ウェアラブル生体センシング
- 非接触・無拘束生体センシング
- 生体センシングの活用事例 – デバイス・システム・アプリケーション -
- 医療・ヘルスケア分野
- スポーツ・フィットネス分野
- 産業・業務分野
- まとめ~今後の展望~
第2部 無拘束計測のための生体・バイオセンサ及びデバイス技術とエネルギー対策
(2018年10月2日 13:00〜14:30)
無拘束・非侵襲にて生体情報を計測するための「バイオセンサ」について、新たなアイデア発想により開発した「ウェアラブルデバイス」、「キャビタス (体腔) センサ」、「生化学式ガスセンサ&探嗅カメラ (イメージング) 」について紹介すると共に、デバイス駆動に必要なエネルギー技術および対策についても解説する。
- 医療分野における無拘束・非侵襲バイオセンサの必要性
- バイオセンサの原理と種類
- 酵素型バイオセンサの測定系
- 性能評価 (選択性、定量性、検出限界、寿命、再現性、バラツキなど)
- 近未来のバイオセンサ
- 半導体プロセスを用いたバイオセンサ
- キャビタス (窩腔) バイオセンサ
- ソフトコンタクトレンズ型バイオセンサ
- 生体適合性材料を用いたバイオセンサ
- 涙液成分計測による非侵襲血糖評価の可能性
- 眼部からの経皮ガス計測
- 無線機能付きマウスガード型バイオセンサ
- 生体由来揮発性化学成分の高感度バイオセンシング
- 光ファイバー型バイオセンサ
- バイオセンサ技術を応用した揮発成分の可視化計測
- 無拘束計測でのエネルギー課題
- バイオセンサ技術を利用した空気バイオ電池
- バイオ式酸素濃縮技術による空気バイオ電池の高出力化
- 自律血糖制御システム (人工すい臓)
第3部 Health Informatics (健康情報学) の現状と今後
(2018年10月2日 14:40〜16:20)
IoT時代のヘルスケアの姿について国内外の動向や演者らの取組について解説します。
- これからの健康情報学に求められるもの
- 日常の生活習慣行動 (~現代の健康リスク) の機序解明と制御
- データと予測に基づく健康リスクの制御
- 関連研究動向
- ICT/IoTの利活用:EU – FP7 projects, mobile Health, healthcare IoT
- 人間行動・習慣行動のモニタリング/モデリング
- Intensive Longitudinal Data (強縦断データ) とシステム行動医学
- 海外の研究開発戦略動向とJST/CRDSの提言
- ヘルスケアIoTの展望
- 生体情報・健康関連情報の解析・モデリング・予測 (ヒト精神疾患を例に)
- IoT時代のヘルスケアの姿 (青写真としての疾患発症動物モデルでの検討)
- 日常の状態把握と誘導システムの開発 (JITAIへ向けて)
- ヘルスケアIoTコンソーシアム
- まとめ