化粧品は防腐剤を配合するなどして,微生物による劣化を防ぐ設計がなされています。化粧品の微生物学的な保存性の評価方法として,製品に微生物を接種して継時的に生菌数を測定する試験法が用いられており,薬局方[JP (日本薬局方) ,EP (EU薬局方) ,USP (米国薬局方) ]やISO11930を参考にされるケースが多くあります。
本講演では日本薬局方 参考情報「保存効力試験法」を中心に保存効力試験の進め方について紹介します。
- 微生物制御の基本概念
- 微生物制御に用いられる作用
- 化粧品の微生物による汚染
- 微生物とは?
- 微生物の生育に必要な条件
- 化粧品と主な汚染菌
- 各種化粧品の主な微生物汚染事例
- 微生物による一次汚染と二次汚染
- 環境からの微生物汚染
- ヒトからの微生物汚染
- 防腐剤について
- 防腐剤の種類
- 防腐剤の作用機構
- 理想とされる防腐剤
- 防腐剤の安全性
- 保存効力試験について
- 製造企業が実施する微生物試験の目的
- 参考とされる試験方法
- 保存効力試験の流れ
- 微生物株の入手・保管・継代培養
- 試料・接種菌液の調製
- 接種菌液の調製
- 試料への菌液の接種
- 菌液接種試料の保存
- 保存後の生菌数測定
- 保存効力試験に用いる主な機器
- 結果の判定
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