IoT・AI 開発・導入における共同研究開発の進め方、留意点

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会場 開催

本セミナーでは、IoT・AI 開発・導入における共同研究開発について、提携先の探し方・選定・契約・実施の留意点について解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部. 人工知能開発における大学との共同研究の進め方、留意点

(2018年10月16日 10:00〜11:30)

 富士通研究所では国内・海外の大学や研究機関と様々な形でAIに関する共同研究を進めている。共同研究には大きく分けて、我々の研究領域であるAI技術の研究開発を加速するためにAIの研究者と行う共同研究、社会受容性などAIを社会に普及させるためのAI以外の課題を解決するために社会科学等の異分野の研究者との学際的な研究、医療等の特定の領域へのAIの適用を進めるためにその領域の専門家と行う共同研究、長期的な視野にたった基礎研究の4つのタイプがある。  本講演ではそれぞれのタイプについて我々が行ってきた共同研究を紹介するとともに、企業からみた大学への期待や共同研究を進めるうえで直面した課題について述べる。また近年のAIにおいてはデータの重要性が高まっているが、その権利や利用するうえでの制約等の新しい課題についても述べる。

  1. 富士通研の人工知能の取り組み
  2. 富士通研究所における人工知能研究
  3. 企業における人工知能研究とオープンイノベーションへの期待
  4. 人工知能に関するオープンイノベーションの4つのタイプ
    1. タイプ1:AI技術自体の研究加速に関する共同研究の実例と課題
    2. タイプ2:AIを普及させるための学際的な共同研究の実例と課題
    3. タイプ3:AIを特定領域への適用を進めるための共同研究の実例と課題
    4. タイプ4:長期的かつ基礎的な共同研究の実例と課題
  5. 新しい課題:データや学習結果等の技術以外の成果物の扱い
  6. まとめ:これからの人工知能研究のあり方について

第2部. IoT・AI開発におけるオープン・イノベーション戦略

~国内外企業、スタートアップとの戦略的提携・共同開発の留意点~

(2018年10月16日 12:15〜14:15)

 IoT・AIといった破壊的技術を取込んで新規事業創造を目指す企業が増えている。本講義では、ターゲット分野として「モビリティの未来」と「健康・ヘルスケア等のライフ分野」を事例分野として取り上げて、事業実現に向けたオープン・イノベーション戦略を検証する。 「モビリティの未来」では、モビリティをクルマに留まらず (のりもの+まちづくり+ライフ) にまで拡げて議論する。バリューチェーンの従来のプレーヤー (完成車メーカーとメガサプライヤー) に加えてITサービス、AI半導体にまで拡げて検証する。自動運転の先に見える未来を実現し「モビリティの未来」でのリーダーシップを握る為に、IoT・AIベンチャーとのWinWinの関係に基づく協業の枠組みをどう構築するのかを議論する。また「健康・ヘルスケア」においてはIoT・AIベンチャーが与えた影響を検証して、世界のメガファーマが医療×IoT・AIでベンチャーとの協業で目指すトータルソリューションビジネスについて議論して、IoT・AIを基軸としてスタートアップとの協業が生み出す革新的新事業創造のプロセスに関して検証する。

  1. IoT・AI開発の世界動向とスタートアップ・ベンチャーVS大手企業
  2. IoT・AI技術のロードマップと市場ロードマップ
  3. 市場化戦略マトリックスの作成プロセス
  4. 戦略マップからの「オープン・イノベーション」戦略策定の仕方
  5. IoT・AI開発に向けたオープン・イノベーションの仕組みの作り方
  6. 提携の種類、仕組み、契約方法について
  7. IoT・AI開発における提携先の探し方、選び方
  8. IoT・AI関連企業、スタートアップとの提携と留意点
  9. 海外スタートアップ、ベンチャーの探し方、選び方
  10. 海外のベンチャー、大学との提携の留意点
  11. IoT・AI開発に向けてオープン・イノベーションの進化
  12. オープン・イノベーションの真髄に迫る6つのホットトピック
    1. イノベーションセンター・フューチャーセンターを基軸とした共創
    2. SDGs社会課題をもとにした事業戦略構築
    3. 成果を出すオープン・イノベーションの仕組み創り
    4. スタートアップ・ベンチャー企業の革新的アイデア・ビジネスモデルとの協業
    5. モビリティの未来 (のりもの+まちづくり+ライフ)
    6. 健康・ヘルスケア等のライフ分野における新事業創造

第3部. AI開発における共同開発契約の留意点

(2018年10月16日 14:30〜16:30)

 AI技術を利用したソフトウェアの共同研究開発契約については、その成果物の法的な位置づけが必ずしも明確ではなく、契約プラクティスが確立していないことが現状である。この点、AI技術を利用したソフトウェアの開発業務委託に関しては、経済産業省より公表された「AI・データの利用に関する契約ガイドライン」において検討がされているものの、共同開発契約においてはその性質を踏まえた特有の検討を行う必要がある。  そこで、同ガイドラインの内容を踏まえつつも、共同開発契約において特に留意すべき点を検討・解説する。

  1. AIに関する技術的な整理
    1. AIとは何か
    2. AI技術の実用化過程
    3. 従来型のソフトウェアとの違い
  2. AI開発において一般的に留意すべき事項
    1. 知的財産権に関する整理
      1. データ
      2. プログラム
      3. ノウハウ
    2. 権利帰属と利用条件の設定
  3. 共同開発契約における留意点
    1. 共同開発の進め方と留意点
    2. 具体的な交渉ポイント
      1. 生データ
      2. 学習用データセット
      3. 学習用
      4. 学習済みモデル
      5. ノウハウ

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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