本セミナーでは、車載カメラレンズ用樹脂における黄変劣化・熱変形を抑えた高耐熱樹脂の開発事例から、車載用光学部品に求められる膜特性と樹脂特有の課題とその対応について解説いたします。
(2018年10月10日 10:30〜12:10)
(2018年10月10日 13:00〜14:40)
シクロオレフィンポリマー (COP) は、その成形加工性の良さや量産性を活かして、光学レンズ・プリズム・光ディスク・光学フィルム・光ファイバーなどの光学部品として多くの光学機器に使用されているが、光学機器の小型化、高性能化に伴い、COPに求められる品質は日々向上している。光学レンズを事例として挙げると、車載カメラや監視カメラに展開するために高耐熱化が求められるようになっている。 本講座では、光学樹脂の概要、分子設計や光学特性の制御など透明光学樹脂開発のための基礎について解説する。また、耐熱性を向上させた車載カメラレンズ用COPの開発事例や、開発中の耐熱シクロオレフィンポリマーの特性についても合わせて紹介する。
(2018年10月10日 14:50〜16:30)
かつては、車載用の樹脂光学部品は少なく、光ピックアップレンズや回折格子があったが、近年はHUDやセンサ用の光学素子などもガラスから樹脂への置き換えが進んでいる。そこで、樹脂成形品への光学膜 (AR膜、アルミ反射膜など) や機能膜 (防汚膜など) の成膜が求められるが、樹脂には樹脂の特性を考慮した成膜工程が必要となる。 今回の講演では、樹脂製品を対象とした成膜工程の概要や、車載用製品へのコーティングに求められる特性や工程が抱える課題について説明する。