第1部 ウェットプロセスを用いた スマートウィンドウの可能性
(2018年10月12日 10:00〜11:30)
外部刺激により、光学特性を自律的に変化する「調光材料」に期待が寄せられている。 欧州、アメリカにおいてスマートウィンドウの実用化が始まっているが、コスト高の課題があるため、より簡便・安価なウェットプロセスに期待が寄せられている。
本講演では、様々な調光材料と最近研究が行われている塗布型調光材料について紹介する。
- 様々な調光材料
- サーモクロミック
- フォトクロミック
- ガスクロミック
- エレクトロクロミック
- ソルバトクロミック
- マグネトロクロミック
- 実用化・研究が行われているエレクトロクロミック材料
- スマートウィンドウ (建築関係)
- スマートウィンドウ (運輸関係)
- デバイス応用
- 塗布型調光材料の可能性
- 多配位高分子材料
- プルシアンブルー型錯体の特長と合成
- デバイス応用
- 実用化に向けて
第2部 3M™ スコッチティント™ ウィンドウフィルム 太陽光採光フィルムの開発とその応用
(2018年10月12日 12:20〜13:40)
自然光の室内利用は省エネルギーや快適性の改善等の観点で様々な効果が知られている。本講演では、窓ガラスに貼ることで自然光を室内の奥まで取り入れることができるフィルムの開発及びその応用について紹介する。
- はじめに
- 昼光利用について
- 市場動向
- 用途展開
- 3M™ スコッチティント™ ウィンドウフィルム、太陽光採光フィルム
- 製品コンセプト
- 市場で売られている太陽光採光製品
- 性能評価
- 太陽光採光フィルムの効果検証
- 省エネルギー効果
- 暑さ・眩しさの制御
- 快適性改善効果
- 太陽光採光フィルムの用途展開
- 使用事例
- 新規用途
- 今後の展開
第3部 調光・採光・日射調整機能を有するフィルムと その応用事例について
(2018年10月12日 13:55〜15:15)
- ウィンドウ用フィルムのニーズ
- 光学的性能
- 可視光線の透過率と反射率
- 紫外線透過率
- 日射の透過率と反射率、吸収率 ・遮へい係数
- 熱貫流率
- 日射熱取得率
- 調光・採光・日射調整に関する機能について
- 輻射熱抑制 ・可視光線透過率を高めた省エネ対策
- フィルムのギラツキ抑制 ・近赤外線域を中心の日射吸収と透過抑制
- ハーフミラータイプによる日射調整効果向上、夜間の室内反射抑制
- 広領域紫外線カット (280~500nm) によるIC工場などの紫外線対策、他
- その他の機能について
- 飛散防止
- 電磁波シールド
- 防虫効果
- ハードコート性
- フィルムの施工、貼合わせについて
第4部 グラデーション変化する調光ガラスの開発と その可能性
(2018年10月12日 15:30〜17:00)
眺望と遮光を両立する新しい窓として、電気によりグラデーション変化する調光ガラスを開発した。講演者が開発したエレクトロクロミック材料 (電気化学的酸 化還元により色が変わる材料) を用いた。本講座では、材料およびデバイス、及び将来展望について紹介する。
- 調光ガラスに関する研究動向
- 新調光材料 (メタロ超分子ポリマー)
- 材料合成法
- 成膜法
- エレクトロクロミック機能
- 調光デバイス
- デバイス作製方法
- デバイス性能
- グラデーション機能
- 将来展望