第1部 世界的な容器包装 プラスチック・フィルムの 安全衛生および廃棄に関する規制動向
(2018年10月3日 10:00~12:00)
容器包装に使用されるプラスチックやフィルムにおいて現在最も注目されるのは、国内における食品用器具・容器包装に対するポジティブリスト (PL) 制度の導入である。2018年6月13日 同制度を含む改正食品衛生法が公布され、2年後の施行に向け、技術検討会で制度の詳細が議論されている。一方これらを含めプラスチックやフィルムには地球規模で廃棄問題がクローズアップし、様々な場で規制強化の動きが始まっている。
こうした動向を包括的に紹介し企業の対応のあり方を論じる。
- 食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度導入
- 食品用器具・容器包装の規制の在り方に関する検討会取りまとめ
- 改正食品衛生法の関連条文
- 食品用器具・容器包装の規制の在り方に関する技術検討会
- 食品安全委員会器具、容器包装専門調査会
- 衛生協議会の自主規格
- 容器包装プラスチック・フィルムの廃棄問題
- 国連持続可能な開発目標 (SDGs) とG7サミット海洋プラスチック憲章
- 欧州委員会循環型経済パッケージと改正廃棄物指令、プラスチック戦略
- 欧州委員会使い捨て型プラスチック製品制限指令 (案) 一般協議
- 第4次循環型社会形成推進基本計画とプラスチック資源循環戦略
第2部 マイクロプラスチック (マイクロビーズ) 問題の現状と、分析技術、今後の展望
(2018年10月3日 13:15〜14:45)
- 水環境中のマイクロプラスチックの採取、計測、成分同定手法の開発
- パーソナルケア製品中のマイクロプラスチック
- パーソナルケア製品中のスクラブ剤や化粧品として使用されているマイクロプラスチックについて、分析結果を報告いたします。
- マイクロプラスチックによる淡水域汚染の現況
- 琵琶湖、大阪湾におけるマイクロプラスチック汚染の現況について、報告いたします。特に琵琶湖流入河川や下水処理場での処理工程別の存在状況についても報告いたします。
- マイクロプラスチックに吸着した化学物質の動態について
- 有機フッ素化合物類、多環芳香族炭化水素類などの化学物質のマイクロプラスチックへの吸着状況について報告いたします。
- 魚類の消化管内のマイクロプラスチックの存在実態について
- 琵琶湖、大阪湾、および日本の内湾における魚の消化管内のマイクロプラスチックの存在実態について、調査結果を報告いたします。
第3部 容器包装プラスチック・フィルムの 廃棄問題における、生分解性プラスチック・ バイオプラスチックの今後の展望
(2018年10月3日 15:00〜17:00)
プラスチックの汎用化とともに、その廃棄問題の解決が注目されてきた。近年、海洋・海浜でのプラスチックマイクロパーティクル汚染への注目から、プラスチックの自然環境への飛散減少のための世界レベルの取り組みが、EUを中心に加速している。
従来より、その解決の手段として注目されてきた、生分解性プラスチック、又、再生可能資源由来から、環境負荷削減の可能性を期待されるバイオベースプラスチックがこの動きの中で、どう位置づけられるのかを概説する。
- プラスチック廃棄物問題解決の歴史
- 石油化学の発展とプラスチック廃棄物問題
- 省資源問題とプラスチック廃棄物問題
- 3Rの取り組みとその限界
- プラスチックリサイクルの問題点と今後の課題
- プラスチック廃棄物問題とバイオプラスチック
- バイオプラスチックの機能
- 生分解性プラスチックの機能活用の可能性
- バイオベースプラスチックの位置づけ・意義
- バイオプラスチックの機能とプラスチックリサイクル
- 今後の方向と見通し