第1部. 乾癬治療薬の選定基準と新薬の臨床評価
(2018年10月2日 10:00〜11:00)
- 乾癬の診断、治療の現状
- 相次ぐ新薬について
- 新薬のインパクトと臨床評価
- 今後の選定基準
- 求める治療薬ニーズ
- 質疑応答
第2部. リウマチ医からみた乾癬性関節炎の病態と治療の現状
(2018年10月2日 11:15〜12:45)
近年、乾癬性関節炎の病態に関連するサイトカインが明らかにされてきたことから、その病態を大きく修飾する生物学的製剤やキナーゼ阻害剤が多数開発され、実臨床で使用可能となった。これに関連する乾癬性関節炎の病態と診断・治療について開設する。
- 乾癬性関節炎の臨床像
- 皮膚病変
- 関節炎
- 付着部炎
- 指炎
- その他の病変
- 脊椎関節炎としての乾癬性関節炎
- 脊椎関節炎について
- 乾癬性関節炎以外の脊椎関節炎
- 乾癬性関節炎の病態
- 関節リウマチの病態との比較
- 皮膚病変と関節病変との関連
- 乾癬性関節炎の診断
- CASPAR 分類基準
- 脊椎関節炎の分類基準
- 関節リウマチ診断との関連
- 乾癬性関節炎の治療
- 薬物治療総論
- 欧州リウマチ学連盟 (EULAR2015) 推奨治療
- 乾癬と乾癬性関節炎 (グラッパ) の研究と評価のためのグループ (GRAPPA2016) 推奨治療
- 米国リウマチ学会推奨治療 (ACR2017 draft)
第3部. 乾癬治療の最近の進歩と薬剤師からみた乾癬治療薬の採用基準 (有効性、コスト、利便性等)
(2018年10月2日 13:45〜15:15)
乾癬は、皮膚の角質の増殖が早くなる疾患で、外見的な悩みを抱えている患者が多い。日本においては、およそ12~13万人の患者がいるとされている病気で、原因としては遺伝的な要素以外に様々な環境因子が重なり合って発症する。 乾癬では、頭部や足のすねなど、周囲から見える部分に皮疹が生じることも多く、「プールで泳げない、温泉の大浴場に入れない」など、患者のQOLを大きく損なう場合がある。以前からの乾癬治療は、重症度に応じて、内服薬、外用薬、光線療法などを使い分けていた。基本は外用療法で、主にステロイドを含む外用剤とビタミンD3を含む外用剤を症状に応じて使い分けていたが、最近乾癬の治療薬として注目を集めているのが生物学的製剤である。現在、日本で乾癬に対して使用できる生物学的製剤は、使用条件はあるが7種類で、高い治療効果から今後多くの患者に使用されていくと考えられる。
今回はこれら医薬品の病院薬剤部への採用などについて考え方など述べる。
- 乾癬とは (薬剤師として知っておくべき事)
- 乾癬の病態
- 乾癬とガイドラインなど
- 乾癬のタイプと症状
- 今までの患者負担が大きかった乾癬の治療
- 乾癬治療に用いられる医薬品などについて
- 従来から使用されている内服薬、外用薬
- 漢方薬・民間療法について
- 新しい治療薬、バイオ医薬品について
- バイオ医薬品とは
- バイオ医薬品の基礎知識、低分子薬との違いなど
- 進歩するバイオ医薬品の製剤技術
- バイオ医薬品の医療での役割
- 現在発売されているバイオ医薬品
- 新規医薬品の承認申請に必要な書類 (申請区分)
- 当院での医薬品採用のルールと状況
- バイオ医薬品の安全性に対する考え方
- 医療経済とバイオ医薬品
- 国・製薬企業・医療の現場・患者の立場から
第4部. 市場調査データから見た乾癬の診療現状と今後の新薬への期待値
(2018年10月2日 15:30〜17:00)
乾癬領域の市場調査データから見た乾癬患者の診療状況と治療動向、ならびに開発中薬剤に対する臨床医の期待度と使用意向を考察する。
- 乾癬患者の診療状況
- 診療率
- 医師あたりの平均診療患者数
- 市場集中度
- 市場調査データより算出した本邦並びに諸外国における乾癬推計患者数
- 日本の乾癬患者数
- 米国、英国、中国における乾癬患者数
- 治療状況
- 薬剤処方率
- 生物製剤の処方動向
- 薬剤処方動向の変化
- 乾癬治療薬選択時に重視される特性
- 既存治療薬の評価
- 乾癬患者の治療満足度
- 乾癬治療薬における新薬ニーズ
- 乾癬領域の新薬期待度
- 乾癬領域の新薬期待度
- 開発薬の認知状況
- 新薬の使用意向
- 今後期待される開発薬