本セミナーでは、最新の顔・表情の画像処理、表情解析技術のポイントと活用事例について詳解いたします。
(2018年10月18日 10:00〜13:00)
顔の研究は古くから行われてきたが、計算機技術の発展、撮像装置の小型化や低電力化により携帯端末においても顔画像解析は普及した。さらに昨今、生活の質向上への関心が高まったことから形成医学や抗加齢医学(老年学)においても顔の研究が進展している。また、もの言えぬ存在、すなわち幼児や高齢者、認知症患者が抱いている感情を表情から検出する試みも行われている。表情は脳活動と密接に結びついていることが分かっており、定量的客観的に測ることができれば産業上の利点は非常に大きいと言える。 本講演では、顔表情の画像解析に関して、その方法と要点について解説する。
~ドライバーステータスモニターの開発~
(2018年10月18日 13:45〜15:15)
交通事故の90%以上は漫然運転や脇見運転などヒューマンエラーが原因であり、ドライバーの不安全な状態をモニタリングすることの重要性が高まっている。当社では、ドライバーの顔画像から脇見や眠気状態を推定し、ドライバーに注意喚起するドライバーステータスモニターを実用化している。このような機能をユーザに受け入れてもらうには、誤警報をいかに低減するかが重要なポイントであり、太陽光や個人差、メガネ着用などの影響下で安定して顔画像を認識できることが求めらる。 本講演ではその開発事例について概説する。さらに自動車分野では、顔画像から得られる様々な情報を安全用途だけではなく利便快適機能に活用することが期待されている。自動運転に求められるドライバーモニタリングも含め、顔表情による感情推定など今後の展望を概説する。
(2018年10月18日 15:30〜17:00)
顔面皮膚温はサーモグラフィ等を利用することにより、非接触かつ非侵襲的に生理状態を評価可能な生理指標となります。この顔面皮膚温に基づいて感性を評価・推定する方法に関して、生体システムのメカニズムに基づく原理、計測方法、留意点などを概説します。