(2018年10月5日 10:00〜11:30)
EVの普及は、単なるブームではなく世界の趨勢となる。そうした中、電動車両の普及の速さを左右するのがエネルギー補充のしやすさである。家庭での補充が可能になる、逆潮流も可能になる、という電動車の特性は特筆すべき変化であり是非ご理解いただきたい他方、補充に時間がかかる、一般ユーザーが操作する前提での安全性確保などの課題もある。そうした課題をとき、将来の電動化をさらに推進していくには、補充する側の充電インフラと、補充される側の蓄電池がお互いを理解しながら発展していくことが重要である。そうした課題共有の場として、本講座をご活用いただければ幸甚である。
(2018年10月5日 12:10〜13:40)
電気自動車用の次世代二次電池を見据え、数分以下の急速充電を可能とする技術の開発が急務となっている。 講師らは、誘電体界面を導入することでリチウム電池の急速充放電特性が大幅に改善されることをこれまでに見出している。 本講演では誘電体界面を用いた電池特性の改善メカニズムを解説するとともに、誘電体や強誘電体に関する基礎的な考え方や評価法について詳しく紹介する。
(2018年10月5日 13:50〜15:20)
次世代リチウムイオン電池と目されている全固体電池・Li空気二次電池に使用されるであろう電極・固体電解質材料には、いくつかの候補物質が開発のしのぎを削っている。 本講演では、高純度酸化チタンの50年以上にわたる販売実績を持つ東邦チタニウムで長年培われてきたチタン酸化合物の技術を生かした、負極材LTO、固体電解質LLTOの開発を通し、材料における急速充放電化の技術に関して言及する。
(2018年10月5日 15:30〜17:00)
産業機器の電動化では鉛蓄電池が主流であるが、鉛蓄電池の性能には限界があり、適用範囲が限られていた。しかしながら近年、特性向上が進んだリチウムイオン二次電池がポータブル用途から、その適用範囲を広げて、自動車・産業用途に用いられるようになり、急速充電特性を利用した新たな機器の開発・発展に向けて関心が高まっている。 急速充電電池の産業用途への適用における課題と今後の展望を解説する。