車載モータの最新展望

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プログラム

自動車電動化の主役技術であるモータについて、①アジアを中心に市場拡大が予想される超小型電気自動車の展望、②資源政策面からアウディ社が採用を表明した誘導モータ技術、③実利用に近づく超電導モータ、④材料面で時代・形式に関係なく重要ポイントである絶縁材料について紹介いたします。

第1部 超小型電気自動車の市場展望とインホイールモータの訴求性

(10:00~11:00)

 電気自動車は、様々な国の成長戦略のもとで政策的に普及拡大の勢いにある。また、インホイールモータが実装された自走式電動自転車は既に中国や東南アジアで訴求力を得て、原付二輪電動車へと市場は拡大している。ここでは、欧州の所謂バイクカテゴリーに属する超小型四輪電動車の市場性に言及する。

第2部 誘導モータの技術動向と車載展望

(11:10~12:40)

 誘導モータは産業用、家電用などの主要なモータとして古くから使われてきた。21世紀になり、パワーエレクトロニクスの発展と希土類磁石の実用化によりPMモータが主力となりつつある。しかし、誘導モータは堅牢で安定した特性を持ち、また、近年の技術進歩により性能も向上し、いまだに多くの分野で主要なモータとして広く使われている。本講演では誘導モータの技術動向について解説し、車載に向けた展望を明らかにしてゆく。

  1. 誘導モータの原理
  2. 誘導モータの特性
  3. 誘導モータの制御
    1. VVVF制御
    2. 高効率制御
    3. ベクトル制御
  4. PMモータの原理と制御
    1. PMモータの原理
    2. PMモータの制御法
    3. 永久磁石の課題
  5. PMモータと誘導モータの比較
  6. 誘導モータの効率向上
    1. 効率構成要因
    2. 材料技術の進歩
    3. 製造技術の進歩
  7. 誘導モータの車載状況
  8. 車載用誘導モータの展望

第3部 超電導モータの技術動向と車載展望

(13:40~15:10)

 講演者らが先駆研究を進めている高温超電導誘導同期モータを対象として、その基礎的回転原理、優位性、および車載応用への可能性を説明する。また、国家プロジェクトの成果を中心として、輸送機器用モータならびに同制御法、冷却系・電源系他のシステム化、および今後の課題や将来展望を紹介する。

  1. 電気 – 機械エネルギー変換と導電材料ならびに磁性材料の非線形性
  2. モータの超電導化の意義
    1. 定常特性の観点
    2. 可変速時過渡特性の観点
  3. 輸送機器用超電導モータの研究開発現状
    1. 海外の研究開発現状
    2. 国内の研究開発現状
  4. 超電導誘導同期モータの原理と優位性
    1. 原理
    2. 優位性
  5. 超電導導電材料の特性と評価方法
    1. 特性
    2. 評価方法
  6. 国プロを中心とした輸送機器用超電導モータの研究開発
    1. 20 kW級回転子超電導機
      1. 定常特性
      2. 過渡特性
      3. 回生特性
    2. 50 kW級全超電導機
      1. 設計方法
      2. 試作
      3. 回転特性
  7. 冷却系、電源系他周辺技術
    1. 冷凍機
    2. 冷却構造と冷却方式
    3. 電源系
  8. システム化研究開発
  9. 将来展望

第4部 車載モータ、インバータの技術開発動向と絶縁材料の市場展望

(15:20~16:20)

 弊社は今年の初めに「ECU」に関するマルチクライアント調査を行い、今回その調査を踏まえて「車載モータ、インバータ」についての同様の調査を行った。 本セミナーではこれらの調査を意識しながら、モータ関連の絶縁材料に関するホットな話題に迫ってみたい。

会場

中央大学 駿河台記念館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台3丁目11−5
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