(2018年10月4日 10:30〜12:00)
デジタルトランスフォーメーション (DX) があらゆる産業において注目されている。 自動車産業は移動や輸送と言う人々の生活に無くてはならない社会基盤であり、 人口動態などの社会環境の変化を受け易いとともに、一大エネルギー消費セクターで あることや事故などにより人命に係わる事象が発生し易いことから規制などの制度環境の 変化も受け易い。ここにデジタルのイノベーションが掛け合わせることで次世代モビリティ として市場や産業の再定義が必要となりつつある。次世代モビリティの大きなキーワード としては、自動運転、電動化、シェアリング、コネクティビティが上げられよう。 本講演ではカメラ、ミリ波、LiDARなどのセンシング技術の発展とDNNの進化により 活発化している自動運転の動向をオプトロニクスの視点を交えて概観する。
(2018年10月4日 12:45〜14:15)
LiDARは測距した点群 (ポイントクラウド) を処理して物体認識を行いますが、 遠距離ではポイントクラウドの密度が低くなり物体認識が難しくなります。 本講座では確率共鳴を適用して遠距離での認識性能を向上させる手法を解説いたします。
(2018年10月4日 15:30〜17:00)
MEMSミラーは小型で、比較的高速にレーザ光を走査できることからLiDARへの応用が 期待されている。走査ビームの形成にはミラーの反射を用いるが、ビーム径は回折で決定されるので、ミラーの光学特性を考慮する必要がある。また走査最大角は、シリコンばねのばね定数とアクチュエータの発生力により決定されるので、ばねおよびアクチュエータの機械特性を考慮する。このように、MEMSミラーの設計では、光学特性と機械特性をLiDARの仕様を満たすように設計する。 光学特性および機械特性に限界があり、またMEMSの製作方法による制約もあるので、これらを考慮した設計が要求される。MEMSミラーの基礎について説明し、LiDAR用のMEMSミラーについて紹介する。