1970年代に本格化したUV硬化システムは、その発展とともに広範な市場展開を推し進めており、刷版材料、各種コーティング剤、多層配線板、粘・接着剤、封止剤、レジスト材料を始め多種多様な様々な新規材料が世代交代し、発展してきた。
本講では、時代に合わせた最適UV硬化樹脂を設計するにあたり、先ず、これまで発展してきたUV硬化技術について私自身の経験も取り入れながらレビューした上で、複合材料など最新の応用分野に如何に活かすかについて、また、講演前に頂いた質問にも対応しながら、参加者とゆっくりディスカッションさせていただく予定です。
- はじめに UV硬化システムは如何に発展してきたか
- UV硬化の原理と技術、その基礎と有用性
- 「モノマーデパート」から見た我が国のUV樹脂開発の歩み
- UV硬化を支える技術
- UV硬化の光源 光を使いこなすための第一歩
- UVとは
- 光源
- 光を使いこなす
- UV硬化の化学 各種UV硬化反応の概要、長所、短所など特長について
- UVラジカル硬化反応
- UVカチオン硬化反応
- UVアニオン硬化反応
- UV硬化樹脂の構成成分 ラジカル反応を中心に
- ベースレジン:ベースが組成物の物性を左右する
- 架橋剤:構造はよく似ていても少しの違いで働きは全く異なってしまう
- モノマー:希釈剤、ただ薄めるだけではない
- 光重合開始剤:組み合わせで全く変わる硬化性
- 樹脂とフィラーの働き ~樹脂とフィラーの組み合わせ方〜
- 樹脂の働き
- フィラーの働き
- 添加剤:添加剤でフィラーは変わる
- 硬化方法:UV硬化と光熱デュアル硬化
- 具体例 これまでに開発した機能性複合材料の最新応用例を解説
- UVブラック
- 帯電防止ハードコート
- 熱対策
- UV硬化性樹脂の未来 今後急速に発展する分野に対応するために
- ロボティクス
- 光学材料
- AI
- まとめ