本セミナーでは、めっきの基礎から不良・トラブル対策について詳解いたします。
また、ソフトウェアを用いて熟練者のノウハウを共有する方法について解説いたします。
長年、「めっき」はノウハウの塊であり、ブラックボックス化が進んでいるとされてきました。しかしながら、近年は、産業構造が変化し、「めっき」に従事する方も、科学的な基礎を理解し、なぜに対する回答を基礎データに戻ってしっかりと説明する義務が発生しています。 一方で、めっき関連業種は、いわゆる受託加工者が多く、発注者から素材を預かり、それに表面処理を施して返すという、自社製品を持たない業種が多数です。このため、めっきに関わる不良には、発注者の表面処理に対する認識不足と意思疎通の欠如が要因の一つとして挙げられます。 そこで、当セミナーでは、担当者間の意思疎通を向上させるために、めっき目的、めっき膜評価、めっき仕様の明確化など、めっきの基礎と勘どころを学ぶ機会を設けます。また、めっき熟練者の技能をデジタル化する手法に関しても紹介し、めっき条件パラメータと膜特性の相関関係、トラブル対策への考え方の蓄積手法、数理モデルによるめっき工程のIT化など、工程管理に活用できる新しい管理手法の事例についても示します。