高分子材料の劣化・変色メカニズムとその評価

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会場 開催

本セミナーでは、高分子の分析・評価技術、添加剤の適切な配合法、高分子材料の劣化と対策について詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 高分子材料の劣化、変色のメカニズムと添加剤作用機構

(2018年8月29日 10:00〜12:00)

 有機化合物であるポリマー材料は、その製造、加工、使用時において自動酸化劣化する。  本セミナーでは、自動酸化劣化の原因および酸化劣化防止の目的で使用される添加剤の役割、使用法について解説するとともに添加剤機能の高性能化について紹介する。

  1. ポリマーの劣化機構
    1. 劣化と自動酸化反応
    2. 熱劣化と光劣化
    3. ポリマーの変色
  2. ポリマーの安定化
    1. 酸化防止剤の役割
    2. フェノール系酸化防止剤
    3. イオウ系酸化防止剤
    4. リン系酸化防止剤
    5. 紫外線吸収剤
    6. ヒンダードアミン系光安定剤
  3. 添加剤の相互作用
    1. 相乗作用
    2. 拮抗作用
  4. 添加剤の研究法
  5. 酸化防止剤の高性能化

第2部 プラスチック添加剤の適切な選定法と対劣化処方

(2018年8月29日 12:50〜14:50)

 自動車のバンパーや内装材、テレビ、食品用容器・包装材料、生活資材・工業用資材等多くのプラスチック材料には多種類のプラスチック用添加剤が少量ずつ配合されている。中でも、酸化防止剤/光安定剤は熱や光による酸化劣化抑制に効果的であり、長寿命化や高機能化に大きく貢献している。一方で、酸化防止剤/光安定剤の種類・添加量を誤るとブリードアウトによる外観不良や変色を引き起こす可能性がある。  本講演では、ポリオレフィンを中心としたプラスチックの劣化機構について説明するとともに、酸化防止剤/光安定剤を紹介しながらその適切な選択・使用方法について解説する。

  1. 高分子材料の酸化劣化と安定化
    1. プラスチック用添加剤とは?
    2. プラスチック用添加剤の種類
  2. 酸化防止剤の種類と有効な使用方法
    1. フェノール系酸化防止剤
    2. リン系酸化防止剤
    3. チオエーテル系酸化防止剤
  3. 重金属不活性化剤の種類と使用方法
  4. 光安定剤の種類と有効な使用方法
    1. UVAの作用機構および性能比較
    2. HALSの作用機構および性能比較

第3部 高分子材料の劣化、変色と寿命評価法

(2018年8月29日 15:00〜17:00)

高分子材料の劣化及び変色を的確に理解するための基礎を解説する。また、寿命評価の際の注意点、寿命の正しい解釈について解説する。

  1. 環境劣化因子
    1. 熱劣化
    2. 光劣化
    3. 放射線劣化
    4. 微生物劣化
    5. 機械的劣化、疲労劣化
    6. 電気的劣化
    7. オゾン劣化
    8. 金属害 (銅害)
    9. 自動酸化反応
  2. 高分子材料の劣化とトラブルの関係
    1. なぜ変色が起きるのか (変色の化学)
    2. ポリマーの劣化による変色
    3. 酸化防止剤 (添加剤) による変色
    4. 付着による変色
  3. 寿命評価法
    1. 劣化評価と寿命評価の関係
    2. 寿命評価の流れとポイント

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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