本セミナーでは、ポリオレフィンについて取り上げ、プライマー、プラズマ・コロナ処理、シラン・グラフト処理、末端基変性、適した接着処理の選び方と条件設定指針について詳解いたします。
(2018年8月31日 10:00〜12:00)
(2018年8月31日 12:45〜14:05)
軽量化や生産工程合理化を目的に金属・ガラスから樹脂材料代替やCFRP導入、異種材料接合の検討が盛んに行われている中で、安価且つ機械的強度の高さからポリオレフィン素材に注目が集まっています。一方でポリオレフィン素材は難接着性でもあるため、高信頼性で低コストである接着技術が求められており、接着性発現のためにポリオレフィン素材の表面処理 (コロナ、プラズマ、プライマー剤等) や接着剤の改良による検討が一般的に行われています。自社では特定の触媒系に着目して、ポリオレフィン素材と接着材料間の親和性を化学的に発現させる接着技術の開発を進めています。本講演では、自社接着技術開発の流れや接着技術の適用事例、接着技術を応用したプライマー材料の提案、将来的な展望について解説を行います。 講演全体では、ラジカル反応を利用したポリオレフィン素材への接着親和性発現技術を取り扱います。そのため、ラジカル触媒系の選定方法や触媒系の反応特性と接着性の関係、接着性発現の考え方とラジカル反応の関係等を解説します。また、実用化に向けた接着モデル構築や自社での応用事例の解説も行います。
(2018年8月31日 14:15〜15:35)
最も身近なプラスチックであるポリプロピレンの基礎的知識の解説から新素材開発動向を解説する。また、ポリプロピレンの精密熱分解の基礎から応用までを解説し、新素材開発や接着剤への応用を示す。
(2018年8月31日 15:45〜17:30)
難接着樹脂材料の表面改質による接着性向上は、薬液・ガス・減圧プラズマ・紫外光照射など古くから試みられてきた。近年、プラズマ発生技術が向上し、大気圧下でも安定してプラズマが得られるようになってきた。大気圧プラズマの生成方法、酸素ラジカル量、表面分析結果および接着強度などについて、実例を基に紹介する。