光メタマテリアルとは、光の波長よりも細かなナノメートルスケールの構造と光波との相互作用を用いて新奇な光学特性を実現した人工光学物質である。
本講演では、赤外光~可視光の領域で動作する光メタマテリアルについて、その研究背景や基礎特性、メタマテリアルに適切な材料や構造について述べた後、この光メタマテリアルの加工技術について最先端の研究結果を示しながら紹介する。また,光メタマテリアルの応用や将来展望についても述べる。
- 光メタマテリアルとは何か?
- 光の特性
- 物質の光学特性 – 屈折率,誘電率,透磁率とインピーダンス
- 光メタマテリアルの特徴
- 光メタマテリアルの動作原理
- 光メタマテリアルの構造
- 金属の分散特性
- 光メタマテリアルの構造設計
- 光メタマテリアルの分散特性
- 電磁気学的解析手法
- 光メタマテリアルの設計指針
- さまざまな形態のメタマテリアル (3Dメタマテリアル,メタサーフェース)
- 光メタマテリアルの加工技術
- 加工技術への要求項目とそのポイント
- 光リソグラフィ法
- 電子線リソグラフィ法
- 2光子重合法と金属コーティング
- 2光子還元法
- 大量加工に向けて.新しい取り組み
- 光メタマテリアルの応用
- パーフェクトレンズ (完全レンズ) とは
- 光学迷彩 (透明人間) への応用
- メタマテリアル吸収体
- メタマテリアル吸収体を用いた高感度分子計測
- メタマテリアルカラー
- まとめ
- 今後の展開