人と共存するロボットのリスクアセスメント

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会場 開催

人と共存し、人との接触を前提とする協働ロボット・生活支援ロボットは、社会の高齢化、生産性向上への強い要求などからその普及が強く望まれています。これらのロボットの普及を加速するため、関連する国際安全規格の整備も進んでいます。従来の産業ロボットに代表されるロボットは、人と接触しない事を前提として安全設計が行われており、この従来の産業ロボットの安全の考え方は、これからの協働ロボット・生活支援ロボットには直接適用は困難です。特に、安全設計で基本となるリスクアセスメントは、協働ロボット・生活支援ロボットでは考慮すべきリスクパラメータが増大するため、規格に基づく系統的なアプローチが重要となってきます。このため、本講義では次の項目を教授し、人と共存するロボットのリスクアセスメント能力の向上を計ります。

日時

中止

プログラム

  1. 国際安全規格とロボットイノベーション
    • 国内外の動向や裁判事例を踏まえ、国際安全規格の背景と概要を説明し、ロボットイノベーションのためのリスクアセスメントの必要性を考察します。
  2. ISO 12100の示す安全設計とリスクアセスメント
    • 基本安全規格であるISO 12100の示す安全設計を概説し、ISO 12100、ISO TR 14121-2に基づくリスクアセスメントを説明します。
      協働ロボット・生活支援ロボットの多様性を体系的に考慮しながら、リスクアセスメントを進めるためのポイント (ライフタイムタスク、合理的予見可能な誤使用、空間の制限、危険源の同定、危険状態・危険事象の区別) も説明します。
  3. 協働ロボット・生活支援ロボットの安全関連規格とリスクアセスメント
    • 協働ロボット・生活支援ロボットに関連する主要な安全規格 (ISO 10218-1 (産業ロボット安全 (単体) ) 、ISO 10218-2 (産業ロボット安全 (システム) ) 、ISO 11161 (統合生産システム安全) 、 ISO/TS 15066 (協働ロボット安全) 、ISO 13482 (生活支援ロボット安全) 、ISO 13849 (制御安全) ) を概説し、各規格を考慮した協働ロボット・生活支援ロボットのリスクアセスメントの要点を説明します。
  4. リスクアセスメント実習
    • 簡単な協働ロボット・生活支援ロボットを例にとり、リスクアセスメントとリスクアセスメントシート作成の実習を行います。
      実習を通じて協働ロボット・生活支援ロボットのリスクアセスメントの課題と規格の使い方を実感してもらい、リスクアセスメントの基礎的実務能力の向上を目指します。

会場

株式会社オーム社 オームセミナー室
101-8460 東京都 千代田区 神田錦町3-1
株式会社オーム社 オームセミナー室の地図

受講料