片頭痛治療の現状と望む新薬像

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頭痛は日常診療の中で頻度の高い症状で、全国で4000万人の頭痛患者がいるといわれ、そのうち600万人から840万人が片頭痛で悩んでいる。はじめに片頭痛の臨床的特徴をしめし、緊張型頭痛と群発頭痛との鑑別点について解説する。片頭痛はその発症機構が解明されつつあり、急性期治療としてのトリプタン製剤と再発予防の薬が使われるようになり QOLの向上が見られるようになった。しかし、片頭痛診療の問題点として頭痛で悩んでいる患者をいかに受診に導くか、さらに片頭痛の慢性化の問題にどのように対処するのかと薬物の使用過多による頭痛が注目されている。最近、片頭痛の予防薬として抗CGRP抗体が注目され現在、臨床試験が行われている。  本講演では片頭痛の診断と治療の最前線についてわかりやすく解説したい。  繰り返し起こり、本人しかわからない頭痛で多くの人を悩ませている片頭痛の診断から治療までの最新情報を知ることができる。たかが頭痛といわれた時代からされど頭痛の時代となり、片頭痛は症状ではなく、今や立派な病名として分類されており、その発症のメカニズムと治療のこつを知り理解する。

  1. 頭痛の疫学、頻度、発症年齢
  2. 片頭痛の臨床的特徴
  3. 緊張型頭痛と群発頭痛との鑑別
  4. 片頭痛の発症機構
  5. 片頭痛急性期治療
    • 各トリプタン製剤の特徴と使い分け
  6. 片頭痛の予防治療
  7. 片頭痛の慢性化と慢性片頭痛の特徴
  8. 薬剤過多による頭痛
  9. 片頭痛に対する新薬開発の状況
  10. 今後求める新薬像
  11. 頭痛の啓発活動の現状

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)
136-0071 東京都 江東区 亀戸2-19-1
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