粉体プロセスにおけるバインターの選び方、使い方、その評価

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プログラム

第1部 粉粒体プロセスにおける バインダーの選び方、使い方

(2018年9月10日 10:00~13:30)

 造粒物は「サイズと形態」の両方に着目することが大切であり、それぞれの造粒原理/装置には合理的な「粒子範囲」と、「生成しやすい形態」がある。そのことをよく把握し、目的に合った原理/装置とバインダーの選び方、使い方が、大切になる。 本セミナーでは、造粒技術を俯瞰し目的に合った装置およびバインダー選び、バインダーの使い方の一助としたい。 また、透明小型粉体挙動実演モデルを見学し、体感型のセミナーを企画している。

  1. 造粒技術を俯瞰する
    1. 流れやすい粒子を作るには、どんな造粒原理が向いているか?
    2. 強い粒子を生成するには、どんな造粒原理が向いているか?
  2. バインダーの利用とその目的、メカニズム
    1. 医薬品で使われるバインダー
    2. 食品業界で使われるバインダー
    3. 化学品、金属粒子に使われるバインダー
    4. バインダー投入で始まる液架橋現象
    5. 小さな粒子が取り込まれ、大きな粒子が整粒される
    6. 重力/遠心力による「転がり運動」により真球性が向上する
    7. 原料の「ローピングモーション」により、しまった重質の粒子になる
  3. 各造粒装置の構造とバリエーション
    1. 各造粒機の運転パラメーター
    2. 物性の異なる粒子を用いた造粒
    3. 偏析を固定化する造粒
  4. スケールアップとトラブル対策
    1. 粉体を扱う装置のスケールアップは「現象を理解してその要素を分ける」
    2. 装置サイズを大きくするのでは無く、現象の規模を大きくする事
    3. 熱量依存か、物質移動依存か、優先順位の大きい要因は何か?
    4. 各装置固有の操作パラメーターと、その効果が大きい理由
    5. 操作中に物性が著しく変化する粉体プロセスは何か
    6. 偏析現象を体感する
    7. 解決策を仕込んでおくが、使わなくても良い場合はそのままで良い
    8. 同じ化学式、同じ平均粒径、同じ水分でも油断はできない

第2部 (リチウムイオン電池用) バインダの組成・劣化・ 分布分析と電池の耐久試験品の各種劣化解析

(2018年9月10日 14:30〜15:40)

 各種機器分析手法によるLIBの電極バインダの組成・劣化・分布に関して分析データを用いて詳細に解説します。また、電池として性能を知る上での分析技術として、電極活物質の劣化、電極表面SEIおよび内部ガスなどについて、実際に耐久試験を実施した電池で事例を交えご紹介します。

  1. LIB解析フロー
  2. 電極バインダの各種評価 (組成・劣化分析、および分布評価)
    1. 電極バインダの定性、定量分析
    2. 電極バインダ (PVDF) の劣化分析
    3. 電極バインダの分布評価
  3. 耐久試験による各種材料評価
    1. 正極活物質の劣化評価
    2. 負極表面SEIの分析
  4. 電池内部ガスの組成分析

第3部 バインダー (高分子添加剤) の 吸脱着の測定技術と応用について

(2018年9月10日 15:50〜17:00)

 高分子添加剤の吸脱着は、スラリー中の粒子分散・凝集状態に影響を及ぼす重要な因子の1つです。粒子分散・凝集状態が変われば製品特性が変化するのは明らかで、高分子添加剤の吸脱着を制御することが必要です。本講演ではまず高分子添加剤の吸着量をどのように測定するのかを解説します。

  1. 高分子添加剤の吸着量測定
    1. サンプリング方法
    2. 分析方法
      1. 全有機炭素計
      2. 吸光光度計
      3. 熱重量分析、他
  2. 高分子添加剤の脱着量測定
    1. 測定方法
    2. 測定事例

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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