本セミナーでは、特許出願の基礎から解説し、強い特許出願のポイントと、他社の障害特許への対応について、演習を交えて詳解いたします。
世に製品を送り出すビジネスに携わる方々にとって、特許は自分のビジネスを守るために欠かせないツールです。うまく使えば、競合他社を抑え、優位な立場でビジネスを展開できます。したがって、ビジネスに携わる方々ご自身が、特許というツールの特性を充分に理解し、自在に使いこなせるようになることが望まれます。出願戦略を考える場面、特許出願をする場面、拒絶理由へ対応して権利化を図る場面、特許権の活用を考える場面、いずれの場面においても、特許が守ろうとするビジネスについての深い理解と見通しが必要となります。知財部門にすべてを任せるのではなく、事業部門や研究開発部門の方々が、自ら、特許の問題に正面から取り組んでいくことが重要です。 ところが、日常の特許業務やセミナー等を通じて事業部門や研究開発部門の方々と接する中で、特許の基本的な概念や、特許出願戦略をどうするかといった問題について、少なからず誤解があることを感じます。また、特許出願する発明を的確に抽出するには、相応の技術が必要であるが、こうした技術のコアの部分は、世の中ではあまり知られていません。特許はビジネスを守るためにあるのに、ビジネスの現場にいる方々が本当に必要としている特許実務の情報はほとんど提供されていない。これが現状ではないでしょうか。 本セミナーは、こうした事業部門や研究開発部門の方々が本当に必要としている特許の情報をわかりやすく伝えることを目的としています。本セミナーは、拙著「 化学・材料系 勝てる!特許実務 ~技術者・研究者が自ら開発成果を活かせる最強本~ 」の4~6章に対応しています。上記書籍の記載の補足説明や、書籍に掲載していない事例や演習を取り扱い、セミナーで配布するテキストに詳細な説明を掲載します。