(2018年9月4日 10:00〜11:30)
企業の競争力の源泉には、見えない資産として人材、組織力、技術・ノウハ ウ、顧客ネットワーク、知的財産 (特許・ブランドなど) などがある。これらの知的資産を認 識した経営が必要であることから、知的資産経営が着目されてきた。知的財産は、知的 資産の一部であるが、技術を中核とした企業経営においてその知財戦略は欠かすことが できない。そして、知財戦略の中でも、特許ポートフォリオの構築することが重要となる。 企業経営における技術開発と知財戦略の概要を説明すると共に、特許網の構築につい ても概説する。
(2018年9月4日 12:15〜13:45)
知財部に異動して3年弱、知財戦略とは何か、どのように知財を活用していけば事業に貢献できるのかを考えてきました。 当社の知財部の歴史を見ても、10年以上前から知財戦略が大切であることを方針として掲げていましたが、さまざまな理由により先進競合企業と比較し肩を並べているとは言えないのでは、と感じています。
この講演では、
(2018年9月4日 15:30〜17:30)
企業が健全に事業を展開していくためには、知的財産の問題は避けて通ることはできません。特に新規に事業を興し、既にある市場に参入しようとしている場合には、他社の特許網を打ち破る必要があります。一方で、近年のビジネス環境の変化から、より広い視野と柔軟な発想で知的財産を活用する方策が求められてきています。本講演では、キヤノンにおける知的財産戦略の考え方を説明し、その戦略の下にどのように他社との特許問題を解決してきたか、事例を交えて紹介いたします。
(2018年9月4日 15:30〜17:30)
知財戦略は、目指すべき事業を見据えて、その実現のためにあるべき知財の姿を描くことから始まる。グローバルな視点で環境変化をとらえ、事業成功へのシナリオを描き、自社の特質を生かして、いかなる技術と特許で勝負するかに焦点をあてた柔軟性のある知財戦略を策定・推進していくことが不可欠である。知財戦略を展開していく過程で、特許ポートフォリオが形成され充実していくが、特許を個々に見るだけでは足らず、特許ポートフォリオ全体を可視化し、その役割と事業への影響力を評価し、特許ポートフォリオを最適化していくことが重要である。