(2018年8月27日 10:00〜12:00)
IoTはつながることでビジネスの付加価値を生み出す。その反面、そこにはサイバー攻撃などビジネスに悪影響を及ぼすセキュリティリスクが存在する。これらを経営レベルで俯瞰するとトレードオフの関係になる極めて基本的な課題だとわかる。本講演では経営工学を専門とするコンサルタントの視点で、工場におけるIoT活用とセキュリティ対策を経営戦略の原理原則にあてはめて説明する。セキュリティ対策は「利益を生まないコスト」ではなく「ビジネスを支える投資」として捉えることが重要である。
(2018年8月27日 12:45〜14:45)
昨今の人工知能ブームに伴い,機械学習,特に深層学習 (ディープラーニング) の外観検査への適用に期待が集まっています.深層学習は end – to – end の学習により認識器を自動構築できる大きなメリットがある反面,産業の現場においては,膨大な学習データが必要,処理内容がブラックボックスになる,といったデメリットが障害になっています.本講演では,機械学習の基礎,明示的な特徴空間を用いる従来手法,深層学習を用いる最近の手法の基礎,並びに機械学習,特に深層学習を外観検査に用いる際の課題とその解決方法について,機械学習が専門ではない方々にも分かり易い解説を行います.
(2018年8月27日 15:00〜17:00)
2010年のStuxnet感染事件から始まり、2017年のランサムウェア大規模感染は「制御システムが悪意ある攻撃者に狙われていること」が事実であること世界に強烈に印象付けた。本講演では、世界が制御システムのセキュリティ解決に苦労している状況とその理由を踏まえつつ、講演者が関わる制御システムのセキュリティ技術動向を解説する。特に、セキュリティ対策を考慮する上で、モデルに基づく開発 (モデルベース開発) がどのような効力を発揮するのか、事前・事中・事後対策例を通して解説する.