製造施設内への虫体侵入は、製造品を汚染するだけではなく、製品、研究結果に致命的な損失を与える場合があります。さらに近年は、デジタルカメラやインターネットの普及により、製品内に混入した虫体が一瞬にして、世界中に公開される事態も起きています。より良い製品、安全、安心な製品を求める消費者の期待や研究、開発施設内の清浄な環境維持に応える為には、製造者、管理者、自らが、責任を持って、高い精度の防虫管理を実施する必要があります。
本講演では、施設の防虫管理者が昆虫活動盛期中の状況下での、防虫対策管理者が実施すべき確実な成果を得るべき業務と防虫に関する基本と具体的な対策技能について紹介します。
- 昆虫の世界<敵を知る・技能>
- 昆虫の戦略を利用した駆除方法
- 昆虫種類、同定の目的と活用技法
- 実務的な異物混入事故防止に役立つ同定作業
- 施設の防虫機能への過信<己を知る・技能!>
- 施設の防虫上危険個所・構造の確認
- 防虫設備の過信と害虫の侵入防止
- 害虫発生個所の捜索技法
- 防虫モニタリング技法<敵と己を知る・殲滅の技法>
- 防虫モニタリング設計の基本
- 防虫モニタリング結果の分析 (結果の読み取り方)
- 施設内の害虫侵入個所、発生個所発見のテクニック
- 製造施設内で問題となる事が多い害虫と排除技法
- 屋外から侵入する種類
- 施設内の原料・施設の残滓から発生する種類
- 危険な有毒虫
- 害虫の地域差<管理する施設の環境と害虫>
- 防虫管理実践<今すぐに実行すべき事>
- 防虫モニタリング結果の活用
- 駆除効果の判定
- 防除効果の誤認
- おわりに
- 受講者の皆様の施設で問題となっている虫体及び資料を講演前に提示して頂ければ、個別に排除方法、防虫管理方法を説明します。