ナノファイバーの製造、開発と応用事例

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本セミナーでは、エレクトロスピニング・海島型溶融紡糸によるナノファイバーの製造技術、ナノファイバーを利用した不織布、フィラメントの持つ機能性、製造方法から応用事例まで解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 ナノファイバーの特性、製造技術と今後の展開

(2018年9月14日 10:00〜11:30)

 近年、従来の繊維分野だけでなく、紙パルプ分野や無機材料分野からもナノファイバーが生まれ、次世代の高機能繊維材料として注目を浴びている。ナノファイバーの製造技術は大きく見ると、フィラメント技術にもとづくもの、不織布技術にもとづくもの、解繊技術にもとづくもの、および自己成長性の技術にもとづくものに大別される。本講座では、多様なナノファイバーの技術を、特定のナノファイバーに偏ることなく俯瞰し、ナノファイバーの今後の展開を探ってみたい。

  1. 細い繊維への流れとナノテクノロジーの高まり
  2. ナノファイバー特有の性能と期待
  3. フィラメント技術によるナノファイバー製造技術
    1. 海島型溶融紡糸法ナノファイバー
    2. レーザー超延伸法ナノファイバー
  4. 不織布技術によるナノファイバー製造技術
    1. 電界紡糸法ナノファイバー
    2. 遠心紡糸法ナノファイバー
  5. 解繊技術によるナノファイバー製造技術
    1. 易割繊性繊維からのナノファイバー
    2. セルロースナノファイバー
  6. 自己成長性のナノファイバー製造技術
    1. バクテリアセルロース
    2. 無機系ナノファイバー
  7. ナノファイバーの今後の展開

第2部 溶媒フリーのナノファイバー不織布の製造技術

(2018年9月14日 12:10〜13:40)

 ナノファイバーは、広義に直径1μm以下の繊維と定義され、比表面積が飛躍的に大きくなるなどのナノサイズ効果に由来した従来に無い新機能の発現が期待されている。 代表的なナノファイバーの製造方法にエレクトロスピニングがあり、溶液型と溶融型に大別される。溶融エレクトロスピニングの場合、溶媒を使用せず、高分子を加熱溶融することで流動性を付与して紡糸する点が溶液型と異なる部分である。  本講演では、溶融エレクトロスピニングであるレーザーエレクトロスピニング法によるナノファイバー化の取り組みについて解説する。

  1. エレクトロスピニング法について
  2. 溶融エレクトロスピニングにおける最近の動向
  3. レーザーエレクトロスピニング (LES) について
    1. LESの概要
    2. LESを使用するメリット
  4. LESによるPETフィラメントの作製
  5. LESによるPLAウェブの作製
  6. エアブローを併用したLESによるTPUウェブの作製
  7. LESと二軸伸長プロセスによるPETウェブの作製
  8. まとめと展望

第3部 ノズルを使わないエレクトロスピニング法によるナノファイバー製造方法とナノファイバー複合不織布の開発

(2018年9月14日 13:50〜15:20)

 エレクトロスピニング法で安定紡糸を実現したエレクトロバブルスピニング法の主要技術について解説します。本製法はノズルフリーな製法ですが、ノズル法エレクトロスピニング法での安定紡糸への解決策の糸口になるのではないかと期待します。

  1. エレクトロバブルスピニング法の紡糸法
  2. 量産化 (安定紡糸) への取組み
  3. 複合不織布の特徴、物性等
  4. エアフィルタへの応用
  5. 今後のナノファイバー開発

第4部 海島型溶融紡糸によるナノファイバーの製造と商品開発展開

(2018年9月14日 15:30〜17:00)

 合成繊維の技術進歩の一つの方向性は、『より細く』、『より強く』であり、本講座では、これを実現した、弊社製品のナノフロント ® を事例として、その製造方法に加え、『細い』が故に発現する特徴的な機能について紹介する。加えて、その機能を応用した具体的商品展開についても紹介する。

  1. 繊維製造方法概説
    1. 各種ナノファーバー製造方法
    2. 溶融紡糸方法、コンジュゲート紡糸方法
  2. ナノファイバー製品製造方法
    1. ナノフロント ® の製造方法および、ナノフロント ® ファブリックの製造方法
    2. ナノフロント ® の物性
  3. ナノファイバー製品の機能
    1. ファブリックのグリップ力やしなやかさ
    2. その他機能
  4. 商品開発事例
    1. 面ファスナー、他

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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