(2018年9月5日 10:00~11:30)
本講演では、生体計測と非侵襲計測・非接触計測の重要性を概説するとともに、科研費助成を受け研究室で行っている「デジタルゲームプレイ中の生理パラメータの非侵襲計測による新規ストレス評価法の開発」に関しての取り組みを紹介し、 この研究をより一般化した展開である「ヒトの体に傷をつけずに健康や疾病に関する情報を計測する技術」の開発についても述べる。
(2018年9月5日 11:40〜12:50)
医療現場は、医療従事者だけでなく患者もストレスを抱えており、そのストレスが原因で生じる医療事故等が社会問題となりつつある。患者のストレス測定方法として,生理学的指標と自律神経指標を用いるものがあるが、患者に負担を極力与えない非接触による計測方法が求められている。 本講座では顔面の色の変化に着目したシステムを構築し、ストレス指標との関連性を調べ、ストレス検出への有効性について検討した結果を述べる。 医療現場では、医療従事者だけでなく患者も多くのストレスを受けています。 特に今後は発達障害等の問題を抱えながら来院する患者も増えると予想されており、ストレスによる問題行動が懸念されています。患者に気づかれずにストレス状態を把握することは、問題行動による医療事故等を防止する上でも重要ですので、本講座では、技術的な話をするだけでなく、医療応用での問題点についても説明したいと思います。
(2018年9月5日 13:30〜15:00)
昨今では、急速な高齢化やストレス社会への懸念と、医療費削減の観点から、産学官連携で予防治療、健康維持に関しての取り組みが加速している。本講演では、疲労・ストレスと自律神経の関係を概説するとともに、弊社で取り組んでいる自律神経状態の計測技術と計測例に関して紹介する。
(2018年9月5日 15:10〜16:40)
近年の非侵襲脳機能計測技術の発展の結果、対象とする脳機能や用いる実験課題・被験者群などに応じて、最適な計測技術の組み合わせを用いた高精度な脳活動の観測ができるようになってきた。 一方で、疲労やストレスによる脳活動の変化についての知見も蓄積され始めており、これまで難しかった疲労感やストレス・精神的疲労の度合いなどの客観的かつ定量的な評価が可能になろうとしている。 本講座では、このような技術の概観を解説するとともに、日常生活中に簡易に実施可能な計測方法の開発と組み合わせることで実現する、効果的な疲労管理の可能性についても触れる。