産業界においてモデルベースアプローチの有用性が認識されてきました。本セミナーでは、究極のモデルベースアプローチであるカルマンフィルタについて平易に解説することを試みます。カルマンフィルタを用いることにより、雑音に汚された測定値から信号成分をフィルタリングでき、センサで測定されない状態量を推定することもできます。カルマンフィルタは、時系列やシステムに対して適用できる実用的なフィルタですが、最近では機械学習との関係も指摘されており、それらについても説明したいと思います。