本セミナーでは、工場排ガスや火力発電所などにおけるCO2分離回収・貯蔵について、膜材料と構造などの基礎から解説し、膜による分離方式、150度以上の高熱に対応する膜作製技術について詳解いたします。
気候変動への対応と低炭素社会の実現は、我が国が取り組むべき喫緊の重要課題である。 本講座では、工場排ガスや火力発電所などにおけるCO2分離回収・貯蔵のシステムの概要と開発状況について述べ、排ガス分離を対象としたCO2分離膜の材料選択と構造制御技術、CO2膜分離システムの開発の現状について解説する。 特に、耐熱・耐圧化で課題の残る「排ガスからのCO2膜分離回収」における高性能なCO2分離膜/膜分離システムの開発は温室効果ガスの排出削減に寄与するのみならず、世界規模の新市場の出現につながり、我が国の資源・エネルギー制約の克服と、新たな産業の創成、雇用の創出を可能とする「グリーンイノベーション」の先導として期待されている。