Deep Learning等のAIを利用したロボットビジョンは、工場だけでなく、物流拠点から一般家庭まで、幅広い分野で実用化され、あるいは今後の普及が強く期待されています。 本セミナーでは、主に3次元データ処理を前提に、物体認識を利用した知能ロボットに関係する主要技術について、課題を整理し、基本技術および最新技術を紹介します。特に、2017年7月に名古屋で開催されたAmazon Robotics Challengeや、12月に開催されたWRS (World Robot Summit) コンビニエンスタスクにおいて上位入賞を実現した、3次元物体認識に関する実用技術の内容を紹介します。さらに、新しいビジネスターゲットとして期待されている生活支援ロボットを例に、対象物の種類や位置姿勢を認識するための基本的な実用レベル技術に加え、その結果を円滑にロボット動作につなげるための新技術についても紹介します。 また、本セミナーでは、Deep Learningを生産ラインで実応用するための将来技術として、カメラ・センサの統計モデルに即した学習用画像生成技術や、中間層分析結果の効果的な利用法など、Deep Learningをこれまでとは少し異なる視点で俯瞰した技術についても紹介いたします。