自動車の電動化の加速をもたらした原動力は、1990年に発効した米国CA州のZEV規制が発端でした。その後、欧州CO2規制がそれに拍車をかけるきっかけになりました。さらに、2015年にVWが引き起こしたディーゼル排ガス不正問題によって、欧州自動車各社は一層、電動化への舵を大きく切った格好になっています。この大波の下、日欧米韓の自動車各社の戦略も次第に明確化され、投資規模も莫大な方向に向かっています。自動車各社の開発にとって、電池技術開発戦略や調達戦略が極めて重要になってきました。
一方では、車載用電池の事故の歴史も多々あり、現在も発生しているのが実態です。そのような中、欧州から発せられた国連規則のECE R – 100 Part2では、車載パック電池での過充電や圧壊、外部短絡試験の法規化により、安全性や信頼性を担保することが義務付けられています。2016年7月から認証取得義務化が施行され、自動車業界や電池業界にとっては新たな開発負荷が加わりました。短期間で試験から認証まで可能なビジネスモデルが日本でも実現され、各業界の開発に対して手助けとなっています。
さて、次世代電池として最も有力視されている全固体電池は本当に実現できるのでしょうか?その期待と可能性、反面、解決すべき課題についても紹介し、今後の展望についても述べることにします。
自動車の電動化シフトと個社戦略、および電池業界の生き残り戦略等、激動の最中にある各業界の思惑と展望、知られざる実態についても解説します。
- 自動車電動化を取り巻く動向
- ZEV規制、NEV規制、欧州CO2規制強化
- 国内外のプロジェクト動向
- バッテリーシステム市場の動向
- EV、PHEV、HEVの実例と今後の展望 ~自動車各社の戦略を含めて~
- トヨタの事例
- ホンダの事例
- 日産の事例
- 三菱・マツダの事例
- 海外企業の動向
- エコカー開発におけるグローバル競争力の比較
- EV、PHEV、HEV用蓄電池システムの技術動向
- 電池業界の動き
- 各国における電池業界の状況
- 電池開発におけるグローバル競争力の比較
- 上位トップ5の位置づけ
- 角型金属缶タイプとラミネートタイプへの取り組み
- EV、PHEV、HEV用蓄電池システムの要求性能と課題
- EV、PHEV、HEV用蓄電池システムの技術動向
- リチウムイオン電池
- その他
- 電池システム技術
- 車載用電池の事故、リコールの事例
- 国連規則UN ECE R100 – 02.Part2による認証義務化とその対応
- EVとバッテリー関連機器法規制と安全認証の動向
- EVとFCEV (燃料電池車) の棲み分けについて
- 次世代電池技術の展望
- 質疑応答 (適宜)
案内割引・複数名同時申込割引について
シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、2名様目以降は半額 (税込 22,000円)となります。
- Eメール案内を希望する方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,741円(税別) / 44,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 61,111円(税別) / 66,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 81,481円(税別) / 88,000円(税込)
- Eメール案内を希望しない方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,370円(税別) / 49,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,741円(税別) / 98,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 136,111円(税別) / 147,000円(税込)
アカデミック割引
- 1名様あたり 23,148円(税別) / 25,000円(税込)
学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。