合成繊維の紡糸技術は、高分子成形の原点とも言える基本技術であり、フィルムやエンプラなどの分野にも多く適用されている。ここで述べる紡糸の基礎知識や技術は高品質・高品位の繊維を作るために大切で、役に立つ情報を提供するものである。
- はじめに
- 紡糸技術の基礎
- 繊維に使われる高分子
- 繊維の種類
- 高分子のキャラクタリゼーション
- 高分子流体の粘度
- 高分子の熱的性質
- その他
- 紡糸法の種類
- 溶融紡糸
- 乾式紡糸
- その他
- 紡糸におけるレオロジー現象
- せん断流動域での現象
- 伸長流動域での現象
- 紡糸シミュレーション技術
- 紡糸を理解するための構造・物性解析・分析法
- 溶融成形プロセスの基本と課題・改善点
- 単孔系エアーギャップ溶融紡糸
- 多孔系溶融紡糸
- スパンボンド紡糸
- 溶融紡糸における不安定性、不均一現象
- ドローレゾナンス現象の発生と対策
- 繊度ムラとドローレゾナンス現象の関係
- ドローレゾナンス現象の発生要因と高分子流体の関係
- ドローレゾナンス現象の低減策
- 極細繊維化や、高生産性化との関係
- 合成繊維の実際例
- 極細繊維へのアプローチ
- 高強力・高弾性率繊維へのアプローチ
- 天然繊維へのアプローチ
- 紡糸シミュレーション事例
- 溶融紡糸系
- スパンボンド
- 乾式紡糸系
- おわりに