液晶ディスプレイは必須構成の偏光板をはじめとして多数の機能フィルムによって構成されており、これらフィルムは数兆円 (年間) という巨大な市場を形成している。
当講座では、まずはこれらディスプレイ光学フィルムについて、ガラスとの比較も織り込んで、材料や機能 (光学薄膜を含む) の基礎を解説する。次に今後の視認性向上、表面防汚、曲面化などの高機能化に向けた技術トレンドを、車載ディスプレイや将来のディスプレイ方式の候補である有機EL・マイクロLEDにも触れながら紹介する。
- 光学フィルム用材料 (フォトニクスポリマー) の概要
- 光学機能によるフィルム・部材の分類と使用されるポリマー例
- フォトニクスポリマーの個別紹介 (分子構造、光学特性)
- PMMA
- PC
- PS
- PET
- PVA
- TAC
- COP
- アモルファスフッ素樹脂 など
- ディスプレイ光学フィルムの基礎 (種類、機能、市場)
- フラットパネルディスプレイの誕生から:光学フィルムの変遷 (PDPからLCDまで)
- 現在のディスプレイ光学フィルムの種類、機能と市場
- ディスプレイ光学フィルムの個別紹介
- 偏光板
- 反射防止フィルム
- 輝度向上フィルム
- 複屈折ゼロフィルム
- その他のディスプレイ光学フィルム
- 今後の高機能化に向けた光学フィルムの技術トレンド
- 共通的な技術のトレンド
- 指紋付着防止技術 (防汚加工)
- モスアイ反射防止技術
- 触覚フィードバック技術 など
- 車載用ディスプレイに有用な技術トレンド
- 電子ミラー
- 曲面化
- 大型化
- 情報表示端末
- 車窓ディスプレイ など
- 有機ELディスプレイに有用な技術トレンド
- マイクロLEDディスプレイの開発の現状と将来展望
- 光学フィルム・材料の事業化の心得
- 講師の成功および失敗体験とそこから見える心得の紹介