~ 組織としての研究環境変革の視点から ~
(2018年7月30日 10:00〜11:30)
弊社はデジタル化の大波を受け、写真フイルムが10分の1以下に縮小するという危機に対し、 「第二の創業」を掲げて業態転換に臨んだ。保有技術を棚卸、成長事業分野へ資源を集中投資 することで幅広い事業領域で成長戦略を推進してきた。まだ道半ばではあるが、業態転換の中で 組織として 「どのようなR&D改革を行い、どのように新規事業創出に取り組んできたか」、 また、現在、「どのような改革を行っているか」、について研究体制や研究環境の変革の視点を 中心にご説明させていただく。
(2018年7月30日 12:15〜13:45)
VUCAの時代を生き抜くために、企業の「イノベーション」への渇望は増すばかりである。その中で研究開発部門は、市場に新しい価値を示し浸透するポテンシャルを秘めた製品を生み出し続けることを強く求められている。 乳業会社と製菓会社という生い立ちの異なる二社の合併で誕生した当社は、多様な知恵や経験を資源として保持しているものの、それらが従来通り分離自律した世界の中で活用されている限りにおいては、パラダイムを一新するようなイノベーションは生まれてこない。 本講演では、イノベーション創出の鍵を「知の交流」に求めて、その交流を阻む「壁」に対して挑んでいる当社の取り組みについて紹介する。
(2018年7月30日 14:00〜15:30)
堀場製作所は、分析・計測機器を中心に、自動車、環境、医用、半導体、科学の5つのセグメントで事業を展開している。全てのビジネスセグメントは、研究開発設計機能を世界各地に配置しており、セグメント毎に事業方針を定め、技術開発や製品開発の計画を策定し推進している。 各セグメントの取り組み、開発・製品化プロセスの変革、新製品投入の迅速化や生産の効率化をめざし2016年に本格稼働した開発・生産拠点「HORIBA BIWAKO E-HARBOR」 について紹介する。 また、「多様な個性・才能が輝き、新たな価値を創造し続けることで強いHORIBAを実現すること」をミッションに働き方改革を進めているステンドグラスプロジェクトの取り組みについても紹介する。
(2018年7月30日 15:45〜17:15)
イノベーションとは何か?ビジネス上のイノベーションと社会でのイノベーションとは何かを検討しながら、企業に於けるイマジネーションとイノベーションの関係からバランスの取り方を議論します。そして、社会的価値協創企業に求められる価値創造エンジンを見出すことの重要性を論じます。 具体例として、イノベーションを追求し続けて100年以上の歴史を持つ3Mから、イノベーションを育む文化を如何に組織に組み込んでゆくのかを実例を踏まえて説明します。また、アイデアを製品に展開する手法を、同じ技術を使いまわしながら展開してゆく歴史や、顧客との対話を通じて製品改良を通じてのイノベーションなども紹介します。