プラスチック・ゴム製品のための視覚的価値の付与技術

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プログラム

ヒトに入る外界情報の8割は視覚経由であることが広く知られるようになりました。これに呼応するように、視覚的な印象性を付与した製品に、広い分野からの関心が寄せられ始めています。  長い間、高分子製品開発の中心軸は強度・耐熱性・経済性の向上に置かれていました。それらの用途展開が一段落した現在、新たな方向性として ”使う人の心を満たす製品とそれを具現化する技術”に注目が集まりつつあります。  本講座は「高分子製品に視覚的な感性価値を付与する」という単一課題に必要な、多面的な技術をプログラムに組み入れました。ヒトの心理・生理学や光学、顔料の化学的な構造と発色の関係性、外観制御のための製造配合技術などについて、基礎的事項と相関性を余すところなく解説します。

  1. 視覚のメカニズムとヒトの感性
    1. ヒトの色相認知機能と脳の働き
    2. シルクと真珠の光沢から学ぶ”美しい”という感覚
    3. “安っぽく感じる外観”の理由を探る
    4. 「塗装面」と「印刷面」における可視光認識の真逆
  2. 付加価値実現のための顔料の理解と基礎知識
    1. 顔料の語源 ・ 歴史 ・ 蘊蓄
    2. 有機顔料の種類と特徴と配合効果
    3. 有機顔料の発色メカニズム
    4. 電子論で説明する染料と顔料の違い
    5. 新顔登場「構造色顔料」の可視光制御機構
  3. 製品差別化に求められる技術
    1. 視覚的付加価値製品が求められている社会背景 考
    2. 組成物技術者のための 二酸化チタンの矛盾
    3. 微妙な黒色を調整する技術と光学
    4. 顔料微粒子化のメリットとデメリット
    5. 評価技術の基礎と応用 ~ 演色 ・ 分散 ・ 色差
  4. 外観に影響を与える基本的技術
    1. 印象としての重厚感と軽快感への関与因子
    2. ゴムの外観に変化を与える配合技術
    3. 表面粗度の制御と製造方法との関連性
    4. 長期的な製品外観変化の予測技術

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
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