超少子高齢化の進展により、我が国では医療や福祉分野での課題が山積しています。医療費の増加を抑制するためには、身体の状態を日常的にモニタリングし、病気に陥る前の段階で予防医療措置により、健康寿命を増進することがカギとなります。また、過疎化の中で限られた医療資源を活かすためには、遠隔地からの医師による診断や相談、治療の発展や、ロボットによる介護・日常生活支援等が望まれます。これらの実現のためには、健康に関する様々な情報の収集や、人間の感覚に近い感性的な計測が可能なセンシング技術が不可欠です。
そこで、本セミナーでは、このような用途に向けたセンサの検出原理や基礎技術について紹介するとともに、MEMS技術を用いた小型化、高性能化のための最新の事例について解説します。
- 医療・ヘルスケア・感性センサが求められる背景
- 超少子高齢化社会におけるヘルスケアの役割
- IoTとスマートヘルスケア・感性計測
- 医療・ヘルスケア・感性価値市場の現状と未来
- センシングデバイスの基礎
- センサとは
- 人間の五感とセンサ
- センシング技術の基礎
- 光センサとイメージセンシング
- マイクロフォンと聴覚センシング
- 温度センサ
- 磁気センサ
- 動き・力のセンシング
- 力、圧力センサ
- 変位・位置センサ
- 速度・加速度センサ
- 化学量センサと味覚・嗅覚
- 医療・ヘルスケアセンサにおける生体計測技術
- 生体情報の計測と実例
- 医療・福祉現場における計測
- 手術ロボットとセンサ
- 介護・介助ロボットにおけるセンシング
- 見守りセンサ
- 感性計測
- 人間の五感とその特徴
- 五感センサの現状と展望
- より高次な感覚とその情報化
- MEMSによる医療・ヘルスケアセンサの小型化・高機能化
- MEMSとは
- 身の回りのMEMSデバイス
- MEMS構造の作製
- MEMSを用いたヘルスケアセンサの小型化・高機能化事例
- 光・ひずみ複合MEMSセンサによる近接・接触計測
- MEMSセンサを用いた質感の定量化の試み
- 微細加工QCMを用いた呼気成分計測
- 静電容量型非接触液体電気特性計測センサ
- マイクロカンチレバーを用いた生体タンパク質検知バイオセンサ
- Ti微細加工による高生体適合性MEMSデバイス
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